宗流がお届けする小さな豆知識。
by sou-ryu_mame
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江戸時代のファッションリーダー…?

こんばんは。
祝日(天皇誕生日)の一日、みなさまいかがお過ごしでしたか?
いい一日をお過ごしだったのでしょうか。

さて、宗流まめ知識の「文様」シリーズも三回目です。
そろそろネタが尽きそうで若干不安も抱いていますが、
探せばざくざく出てくるのがこの「文様」シリーズ(?)
もうしばらくお付き合い下さいね。


さて、本日は「小紋」のお話。
この「小紋」、今日は着物の小紋ではなく「小紋柄」のお話です。

まず小紋というと一番に思いつくのが「江戸小紋」でしょうか。
特に「江戸小紋三役」と呼ばれる鮫・行儀・角通しは、
紋を入れると色無地と同じ格の準礼装にもなる使いやすい小紋です。
この「小紋柄」がもとは武士の裃に各家が柄を決めて(留柄)
使用していたのは有名なお話です。

他にも「松葉」(徳川家)、「大小あられ」(薩摩藩島津家)、「菊菱」(加賀藩前田家)
など、各家の小紋柄は現在の着物の柄にも多用される柄となっています。

今でこそ、この細かな小紋柄は私たちも使用する柄となっていますが、
武家社会が支配していた江戸時代では、一般の庶民は使用できませんでした。
ですが、粋と洒落を信条としていた江戸っ子たちは、
武家の使う小紋柄とはまた別の小紋柄を流行に取り入れたのです。
そのひとつが「歌舞伎文様」「役者文様」です。

当時の江戸の娯楽として歌舞伎は大変人気がありました。
また、その舞台演じる歌舞伎役者は、人気俳優であると同時に
現代でいうファッションリーダー的な役割を担っていました。
人気演者たちの身につける着物の柄は、すぐに江戸の人々の
人気の柄となったのです。

たとえば、
刃物の「鎌」と「輪」・「ぬ」の絵と字が連なった模様で「構わぬ」
と読ませる洒落のきいた柄は、七代目 市川団十郎。
(鎌輪奴・かまわぬ文様)

四本と五本の縞を縦と横に交互に組み、
その組んだ格子の中に「キ」と「呂」の字を配置させて「キ九五呂」と読ませる柄は
三代目 尾上菊五郎。
(菊五郎格子)

四本の縞を並べ、その横に「C」の文字を交互に組んだもの(たんすなどの取っ手の鐶(かん)
は三代目 中村歌右衛門(俳号・芝翫)
(芝翫縞)

などなど…
この時代の役者・そしてそれを好んだ庶民たちは、
さまざまな洒落のきいた文様を流行させたのです。
そしてそれらの多くが現在も歌舞伎関係の浴衣手ぬぐい、
また私たちもよく目にする襦袢や羽裏などの柄に使われ、
また全く着物と関係ない雑貨にも使われているのです。


当時の歌舞伎役者は、ファッションリーダーとしては
きっといまでいうエビちゃんや浜崎あゆみのような存在だったのかもしれません。
彼女たちがファッション雑誌で身につけた衣装が流行を作ったように
昔の役者達は自分たちが身につけた衣装の柄で
流行を作っていったのでしょう。


宗流


和装小物  宗流
http://www.sou-ryu.jp
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by sou-ryu_mame | 2008-12-23 22:18 | 文様について

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