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糸で描く絵 2


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こんにちは。
本日は三連休の最終日。お出かけの方も多いでしょうか?
今日も良い一日となりますように。

さて、今日は連休と同時に、成人式ですね。
新成人の方、ご家族の方、おめでとうございます!
成人式の模様がTVで放映されると、
何となく華やいだ雰囲気が伝わり、見ていてもいいものです。


本日の画像は「刺繍」の一部分です。
この画像は刺繍半襟の一部ですが、
和装小物だけに限らず、婦人・紳士小物ともに
刺繍は誰もがよく目にされるものではないかと思います。

女性はともかく、男性は…?
とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、
普段、男性の身につけていらっしゃるジャケットの裏をご覧になってみて下さい。
お名前の「ネーム」が入っていませんか?これも刺繍なのです。
また、靴下のサイドについたブランドロゴ、あれもそうです。


この刺繍の技法、これは日本だけに限らず
世界各国で古くから行われていた技法の一つです。
現代では最も多く目にするのが、フランス刺繍と呼ばれるものかもしれません。
手芸が好きで、ご自身でもなさっているという方も多いと思います。

さて、この刺繍。フランスと日本と国は違えど、実は共通点も多いのです。
もちろん下絵を描いたり針と糸で刺す箇所はそうなのですが
例えば、日本刺繍での平縫い=サテンステッチ
相良縫い=フレンチナッツステッチ、まつり縫い=アウトラインステッチ
など、名称は変わっても、縫いは同じだったりします。
現代では、このフランス刺繍の名称の方が耳慣れているかもしれませんね。


そして、刺繍といえば忘れてならないのが中国です。
中国での刺繍の文化は漢の時代とても古く、日本の刺繍はこの中国より
奈良時代頃に伝わったといわれています。
また、刺繍の三大刺繍というものも(相良・スワトウ・蘇州)
もちろん中国で生まれ、現在でも大変多くの刺繍製品が
日本の和装の中でも流通しているのです。


一方日本の刺繍はどうでしょうか?
日本では平安時代、刺繍をするための職人をかかえる「織部司」
(おりべのつかさ)という部門が置かれたのが発展の始まりとされています。

また室町時代には、豊臣秀吉が都(京都)を整備した際に、
現在の堀川御池にある二条城近くの竹屋町に
刺繍を専門に扱う職人を集めました。
そしてこの竹屋町で制作された刺繍を「竹屋町縫い」と呼ぶようになりました。

日本の刺繍は、江戸時代に「宮崎友禅斉」が友禅染を生むまでは
鹿の子絞りや摺り箔などの加工とともに発展を続けましたが
徐々にその隆盛も友禅染に移り代わって行ったと言われています。

その後、以前は手加工だった刺繍も現在ではミシン加工が主となり、
高度な技法のものも大量生産が可能となりました。
私たちがいま現在、手頃な価格で刺繍の加工製品を入手できるのも
文明の発達の産物なのです。


ですが…
この文明の発達も、今後時を経ていくにつれ現在の形も工程も
また大きく変わっていくのかもしれません。
そして、いまの形を目にしている自分自身が、
その変化を目にすることがあるのかな?と楽しみにもちょっと寂しくも感じます。


宗流


和装小物 宗流
http://www.sou-ryu.jp
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by sou-ryu_mame | 2009-01-12 11:56 | 刺繍について

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