宗流がお届けする小さな豆知識。
by sou-ryu_mame
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日本に四季があってよかった


こんばんは。
今日の京都は日中暖かでした。
仕事でのお出かけも快適~!
でも、まだ2月…寒さもまだまだこれからですね。


さて、本日のタイトル…どこかのCMで使われていた気がします。
まぁそれはさておき、今日は久々に文様の話、第六回目です。

日本では春夏秋冬の四季がはっきりと分かれています。
穏やかな春や、光の鮮やかな夏、
自然の色美しい秋、そして白い雪の舞う冬…
日本はそれぞれの季節に美しい風景を持ちます。

その美しい四季の中で、日本の文様もそれぞれの季節を表す
ものが生まれ、きものの意匠として使われてきました。
中でも、春=花=桜といった文様などは
季節の文様の中でも真っ先に思い浮かぶものかもしれませんね。
それほど日本の四季、特に花々は季節によって
様々な種類を持っているといえるのでしょう。


春の桜・夏の杜若・秋の菊・冬の南天…
花を見るだけで、その季節が何となく想像がつきます。
ですが、時にそんな季節の植物文様の中でも例外があります。

その一つが、「桜楓文」(おうふうもん)です。
春の満開の桜と、秋の紅葉の楓。
日本人の好む二つの季節の植物ですが、
これらが最も美しい時期は春と秋と異なります。
桜楓文は、その二つが同じ場面に描かれた文様です。

この桜楓文は古くから絵画の題材とされ、
京都の智積院(ちしゃくいん)の障壁画・桜楓図はとても有名です。
また、季節の文様と四季を大切にする呉服の中でも
この文様は四季を問わず、通年使われることが多いのです。

少し矛盾があるようにも思われるかもしれませんが
これは、あえて季節の違うものを同じ空間に描くことで
逆に四季を表していると言われています。
四季を愛するが故、とも言えるかもしれませんね。


また、他にも季節を問わず使われているものに
「雪輪」があります。本来は雪印のマークでおなじみの
雪の結晶のかたちの角を、丸く抽象化したものです。
この文様も季節を問わないのですが、特に夏物の柄として
よく使われます。

これも「夏に雪?」と思われるかもしれませんが、
これは冬の図柄をあえて夏の着物に描くことで
見た目に涼を誘うという意図があります。
「夏の雪」…言葉にしただけでも美しい涼感があるように思います。
日本人の四季を愛でる気持ちがあってこそかもしれませんね。


こうしたものは、他にもたくさんあるのですが
なかなか一度ではお話しきれそうにありません。
またいつかの機会にでもご紹介できればと思います。
今日はこの辺りで…。


宗流


和装小物 宗流
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by sou-ryu_mame | 2009-02-04 22:47 | 文様について

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