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「こもの屋の小さなこもの展」 カタログVOL9

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こんばんは。
本日の京都はとても寒い一日でした。
時折雪も降り、確かにきれいではあったのですが
あまりの寒さに、私はダウン寸前です…。


本日のカタログ画像はToy-210997-17・210997-18
の二点です。
どちらも「こもの屋の小さなこもの展」の中の
「Toys」のカテゴリに本日追加しました。

この丸いボール状のものは、
羊毛をフェルト状にしてつくったボールです。
ちょうど北海道のお土産によくある「マリモ」みたいな感じです。
丸みと風合いが冬にぴったりのフンイキです。
フエルトボールの色合いを合わせ、
4つ一組にして、中央にウッドビーズをアクセントにしています。


さて、本日は「フエルト」のお話です。
よく手芸店などで見かける、馴染み深い素材なのですが
調べてみたところ、結構歴史のある生地の一つでした。

古代から色々な地域で使われていたそうですが
考古学的に見て、発見された最も古いものは
ロシアの中南部にあるアルタイ地方の
パジリク古墳群の古墳のひとつから出土した
もので、紀元前5世紀-紀元前4世紀のものといわれています。
そしてこの頃からすでに、鞍覆いや帽子に
加工されていたそうです。
随分古くから活用されていたんですね。

このフエルト。
定義としては、動物の毛を圧縮して作るシート状製品の総称で
毛にはヒツジやラクダ・ヤギのなど動物のものが使われます。
集められた動物の毛は、アルカリ性の水溶液を含ませ、
圧力をかけて生地を揉むと毛同士が絡み合い、
一本一本の毛がやがて一つの固まりになっていきます。

この固まりになる現象を「縮絨(しゅくじゅう)」といい、
固まりを薄く板状に延ばしたものが、
お馴染みのフエルトになるそうです。
私はてっきり、何か土台になる繊維に羊毛などを混ぜて
織り込んであるのかと思っていたのですが、
フエルトは織をかけない「不織布」との事でした。


ちなみに、この「フエルト」日本に来たのはいつなのだろうと思っていたら、
ちゃんと書いてありました。さすがインターネット検索です。

日本で最古と言われているものは
正倉院所蔵の「毛氈」だそうで、
奈良時代に朝鮮半島の南東部にあった、「新羅」より伝わったとの事でした。
そして、一般的に使用されるようになったのは
江戸時代後期になってからという事です。
しかし当時は一般的とはいえ、まだまだ富裕層を中心とした
一部の庶民に限られていたそうです。


でも…。
それほど深く考えた事はなかったのですが
改めて思うと、お茶席などの際に敷かれる「毛氈」は
フェルトだったんですね…。

何だか「毛氈」という立派な名前がついていてよかったです。
「緋毛氈」だと何となく厳かなフンイキが
漂う気がしないでもないですが、
「緋フエルト」では全く恰好がつきません。


宗流


※ただいまHPにて
「こもの屋の小さなこもの展」開催中です。
3/1まで開催しておりますので、どうぞご覧下さいませ。

和装小物 宗流
http://www.sou-ryu.jp
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by sou-ryu_mame | 2009-02-17 18:28 | 帯留について

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