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「こもの屋の小さなこもの展」 カタログVOL12

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こんばんは。
今日の京都はお昼過ぎ頃までぐずった空模様でしたが
夕方前にはちょこっとだけ陽も射してきました。
今夜は雨も降らなさそうです。


画像は「こもの屋の小さなこもの展」でご紹介しております
ichi-210380-4の帯留です。
楕円形の台に市松模様と七宝模様が刺繍してあり
大きさは長さ約5cm・幅約2.3cm・高さ約1.5cmとなります。
(金具の高さを含みます)


今日のお話は碁盤のマスのような市松模様のお話です。
この市松模様、歌舞伎好きの方にはお馴染みの柄かもしれません。
江戸時代、歌舞伎役者の初代佐野川市松が舞台「心中万年草」
で小姓・粂之助に扮した際、白と紺の正方形を交互に配した袴を
着用したことから人気の出た柄としてよく知られています。

この市松柄、私は上記の頃に生まれた柄だとばかり思っていましたが
実はもっと歴史は古く、平安時代までさかのぼるそうです。
もっとも当時は市松模様とは呼ばず、
「霰(あられ)」と呼ばれていたそうです。


また、この簡潔な柄は日本だけでなく、
チェック柄と名前を変え、世界の様々な国で愛される柄です。
何となく、名前が違うと全く別物のように思えて不思議です…。

インド東南部の港町マドラスを発祥にしたマドラスチェック、
スコットランドのハイランド地方で発達したタータンチェックなど
普段身につける洋服でもおなじみの名称をもつチェック柄は、
お好きな方も多いのではないでしょうか?


けれど、よく見てみるとこの柄の構成は、
何か他の柄と組み合わせる等のアレンジを加えない限り、
直線または色の面のみで作り上げられています。
文様の世界には様々な複雑な要素や構成をもつものが
少なくありませんが、その中でも縞柄と市松柄は
突出した簡潔さを持っているように思います。


ですが、この簡潔さがかえって人々の印象に残るのかもしれませんね。
インパクトという点では、余計な視点が少ない分
受け取る側にダイレクトに訴えかけるものがあります。
また同時に、シンプルだからこそこの市松柄や縞柄は
多くのアレンジをも生んだのでしょうね。


simple is best !
この市松柄は、この言葉を強く感じさせる
凛とした粋さをもった文様の一つだと思います。



宗流


※ただいまHPにて
「こもの屋の小さなこもの展」開催中です。
3/1まで開催しておりますので、どうぞご覧下さいませ。

和装小物 宗流
http://www.sou-ryu.jp


















 
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by sou-ryu_mame | 2009-02-20 18:09 | 帯留について

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