宗流がお届けする小さな豆知識。
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原点回帰(?) 絹について5

こんにちは。
今日の京都はお昼頃まで雨が降ったり止んだりでした。
気温もあまり上がらず、少し寒い一日…。
昨日の暖かで気持ちの良い日中はどこへやら、です。


さて、本日は絹についてのお話第五回目です。
昨日までは繭から糸を取るための機械工程の方法と、
人の手による繰糸の方法をご紹介しましたが、
今日はそれ以外の糸の種類と取り方をご紹介します。


まず一つ目は「紬糸」です。
これは昨日の人の手による糸の繰糸作業と
少し似ていますが、根本的に違う点は
座繰りの場合は繭糸を一本ずつ引き出して
数本をまとめて一本の糸にするのですが
紬糸の場合は繭の綿部分を丸ごと使用します。

繭をお湯につけて柔らかくするまでは同じですが
紬糸の場合は、この繭を袋状に広げて蛹を取り出し、
綿状のまま乾かしたあと、少しずつその繊維を
取り出して糸を紡ぎ出すのです。

ここから紡ぎ出された「紬糸」は細い繊維が絡まった状態で
糸になるため、まっすぐな繭糸をまとめた絹糸特有の照り
とは異なり控えめな照りが特徴で、この紬糸を使って織られた生地は
「ふし」のあるざっくりとした風合いに仕上がります。
ですが、紬の生地はとても丈夫で、「三代着て味がでる」
といわれる結城紬などもこの紬糸を使って織られています。


そして二つ目は「絹紡糸」です。
この糸はもともとくず繭や生糸のくずを利用した糸で
これらを精錬(セリシンを取り除く作業)、
切断等の工程を経て紡がれた糸をさします。

この絹紡糸には、座繰りなど手作業で糸を取り出す作業の際に出る
「きびそ」という副産物を利用される事も多いのですが
絹紡糸の中ではこの「きびそ」が高い割合で配合されるものが
最上品とされ、価格も通常の絹糸よりも高価で取引されます。

蚕が繭の糸を吐き出す時、一番最初に吐かれるのが
この「きびそ」とよばれる部分で、繭のいちばん外側にあります。
きびそは糸の吐き始めであるのと同時に、吐き終わりに比べ
繊度や繊維の形状などに優れているそうです。


このように、絹糸は繰糸の段階の方法や
加工方法によっていくつかの種類に分類する事ができるのです。
そして、各工程によって出来上がった糸は
それぞれの特徴を生かした生地に加工されます。


さて…ようやく絹織物に使用される糸(生糸)の
ところまでやってきました。
いよいよここから絹織物になっていきます。
ですが、まだ生地になるためにはいくつもの工程が
待っています。
その続きはまた後日にて…。


宗流


和装小物 宗流
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by sou-ryu_mame | 2009-02-27 17:33 | 絹について

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