宗流がお届けする小さな豆知識。
by sou-ryu_mame
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原点回帰(?) 絹について6


こんばんは。
本日の京都はとてもいいお天気で
暖かな春を思わせる一日でした。
お仕事部屋でこもっているなんてもったいない!
…と、思わず本音。


さて、今日は絹についてのお話、第六回目です。
今日は繭からとった生糸を生地にする下準備の
お話を中心にお伝えしたいと思います。


昨日までで生糸となった糸は、次の工程に入る前に
まず最初に「下漬け」と呼ばれる作業をします。
これは生糸をある程度の長さのまとまりにした「綛(かせ)」
とよばれる糸の束をネット等に入れ、油剤に漬けられます。
この油剤は柔軟性をもたすため、また静電気防止用で、
何色かに色分けがされており、生地を織る時ための
糸の太さ別、縦糸や経糸用にそれぞれの色がつけられています。

そして「下漬け」が終わった糸は脱水をされ、
「綛」のままの姿でしっかりと乾燥させます。
またこの時、糸にダメージを与えないように
出来るだけ自然乾燥に近い低温除湿の部屋の中で
乾燥を行うそうです。

その後、乾いた「綛」をボビンとよばれる
20~25cmくらい(?)の糸車のようなものに
巻取ります。この作業は「糸繰り」と呼ばれます。
スピードを出して巻取れば効率が上がるのですが
早く巻取れば糸の風合いを損ねてしまうため
糸が切れないように注意しながらゆっくりと巻取られます。

次に、ボビンに巻取られた糸は、織までの中でも
最も大事な作業に移ります。
機織りの機械は、経糸と緯糸、そして紋縮緬等では
柄を出すヌキ糸と呼ばれる糸が必要となります。
その中でもあらかじめ機械にセットされるのが
経糸(たて糸)です。

これは生地によって必要な長さが異なるものの
一反を織りあげるのに8000~10000本もの本数が必要と言われてます。
この本数や長さ、幅を整える作業を「整経」と言います。
人が一人すっぽりと入れそうな大きなドラム状のものに
決められた長さの糸を巻き取っていくのですが
途中で糸が切れたら製品にならないため
巻き取り途中で糸が切れると、
センサーが教えてくれるようになっています。

今は何の作業でも自動センサーがあるため
何か異変があればすぐに修復ができるようになっていますが
昔はこの作業にかかわらず、
人の手と目に頼っていたかと思うと
とても頭の下がる話です…。


ちょっとここまで早足できましたが
何となく想像がつかれるでしょうか?
なかなか実際に現場を見学でもしないと
難しいのかもしれませんね…。
ですが、生活の中で絹製品を身近に感じられる方も
そうでない方も、こうした工程があるという事だけでも
知ってもらえましたら幸いです。

それでは、また続きは後ほどに…
よい週末をお過ごしください。


宗流

和装小物 宗流
http://www.sou-ryu.jp
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by sou-ryu_mame | 2009-02-28 17:42 | 絹について

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