宗流がお届けする小さな豆知識。
by sou-ryu_mame
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Japan blue


こんばんは。
本日の京都は、朝からずっと雨降りでした。
そして、今もまだ降り続いてます。
もうそろそろ雨にも飽きてきた頃ですが、
花粉症の方には嬉しい雨なんでしょうね…。


さて、今日は雨→水→青…という事で(?)
超独断的に、青の色についてのお話です。

青という色で現代の衣生活の中で、最も身近なものといえば、
ジーンズに代表される「インディゴブルー」かもしれません。
男女を問わず多くの人が身に付ける、という点ではブルージーンズを
しのぐものを探す方が大変かもしれませんね。

この「インディゴ」
これはタデ科の蓼藍(たであい)やマメ科のインド藍等の植物に含まれる
天然染料として使われてきたものといわれています。
そして、このブルーの色素の原料である「蓼藍」は
呉服業界でもなくてはならないものなのです。


藍染(あいぞめ)という言葉を耳にされた事のある方は多いかと思います。
これは緑色の藍の葉から抽出される青い色素で染める染物です。
その染色には、二つの方法があります。
一つは生葉染と呼ばれる方法です。
この方法はいたってシンプルで、刈り取った藍の葉を細かく刻み
少量の酢を入れた水の中で揉み、色素を取り出します。
その藍の葉の色素で染まった水で生地を染めるのです。

そして、もう一つの方法が「灰汁建発酵染(あくだてはっこうぞめ)」と
よばれる方法です。
この方法は前者のシンプルな方法に比べ、時間と手間がかかります。

まずは「蒅(すくも)」とよばれる染めの原料を作ります。
これは刈り取った藍の葉にむしろをかけて水をかけて三か月ほど発酵させます。
その出来上がった堆肥状の蒅、木灰汁、ふすま、石灰水をかめの中に入れ
一週間から10日ほど待ちます。
すると、「藍の花」とよばれる発酵の際に出る泡の層が表面に浮かんできます。
そこでようやく染めの染色液が出来上がるのです。


この藍染はほぼ日本全国で行われていたそうですが
現在でも最も有名なものは、四国の徳島県で染められた
「阿波の藍染め」と言われています。
この藍染を使い、徳島県では「しじら織」とよばれる
伝統的な織物が現在でも織られています。


この「藍」なのですが、世界的には「Ai」ではなく、
「Japan blue」と呼ばれています。
これは特に日本の蓼藍で染めた独特の深い色の藍染めが
美しく発色する事と、日本的な色合いから呼ばれるそうですが、
もしかしたら、これは日本の美しい自然の中だからこそ
作られるものかもしれません。

美しい清水、澄んだ空気…どんな伝統産業もそうなのでしょうが
美しい日本の風景ともいえる水や空気、それが
世界に誇るものを生み出す原点なのかもしれません。
後世にもそうした伝統産業を伝えていくために
私たちが自分でほんの少し気をつけて自然を大切にすることは
今の現代に生きる者の義務なのかもしれませんね。


宗流


和装小物 宗流
http://www.sou-ryu.jp
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by sou-ryu_mame | 2009-03-13 21:47 | 色について

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