宗流がお届けする小さな豆知識。
by sou-ryu_mame
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中立の色

こんにちは。
本日の京都は、今のところまだ曇り空ですが、
午後からは雨のよう。でも、今にも降り出しそうです…。


さて、本日は色のお話、「黒」をご紹介いたします。
どうぞ宜しくお付き合い下さいね。

黒…どちかというと色合いのせいか、ダークなイメージが
否めない色かもしれませんね。
弔事の色、闇の色、ブラックリスト、などなど…。
ですが、そうした負のイメージばかりではありません。

収支決算などの時に使われる「黒字」などは「赤字」に
比べるとはるかにいいものです。
そして、黒は他の色に比べ、何色にも染まらないという性質より、
裁判官や審判員などの、中立を守るべき職業の
衣服の色にも用いられています。
確かに、TVなどで放映される法廷のシーンでは、
裁判官は黒い着衣を身に付けていますものね。

ところで、この黒色。「色」として使用されていたのは
はるか数千年も前の事だそうです。
その頃は今のような染料ではなく、油を燃焼させて得られる「すす」を
使っていたそうです。
これは他の染料より生産効率という点では劣りますが、
色彩としての美しさは高く支持されていたようです。
そして、この油煙の「すす」を使ったものは「ランプブラック」
と呼ばれています。

この「すす」を使う黒色には、他にも有名なものに
「ピーチブラック」という色があります。
これは桃の核(種)を炭化させて取られる染料です。
他に葡萄の蔓を炭化させた、バインブラックなどもあります。
こうしてみると、黒色というものは
何かを炭化させて出来たものが多いようですね。

現在では檳榔子(ビンロウジ)や楊梅(ヤマモモ)等の
染料で下染めたものを鉄媒染して染め上げています。
また現代の日本でもモノトーンとして不動の人気を博す黒色は、
江戸時代にも小袖などに多用され、とても人気があったそうです。
そしてもっとさかのぼり、平安時代後期には
紫色・緋色に代わり、高貴な色として扱われていました。
確かに、黒色って高級感があるように思いませんか?

ちなみに、この高級感という意味では
白色が上品なイメージを与えるのに対し、黒色には重量感を伴った
高級感というイメージがあります。
黒塗りの高級車、という言い方もこれにあてはまるのでしょうか。
そして実際に、視覚的なイメージが与える重量感の実験では
同じ質量の物質の白色と黒色のものでは、黒の方が約1.8倍
重みを感じるというデータがあるとの事でした。

でも…いくら実験データで黒に感覚的重量感があるとはいえ
実際に重いわけではありません。
そして、洋服に関しては、膨張色の白より引き締まった感のある黒色を
つい選びたくなる宗流です。(←少しでも細く!の、オンナゴコロです!)


宗流


和装小物 宗流
http://www.sou-ryu.jp
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by sou-ryu_mame | 2009-04-21 11:57 | 色について

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