宗流がお届けする小さな豆知識。
by sou-ryu_mame
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幸せに染まる色


こんばんは。
本日の京都はここしばらくの暖かさから少しはずれ、
ちょっと肌寒さを感じる気候でした。
それでももう冬の寒さに戻る気配はなさそうで
あとはどんどん気温上昇の一途なんでしょうね。


さて、先日は色のお話「黒」をお送りいたしましたので
本日は相対して「白」のお話をお送りいたします。
どうぞ宜しくお付き合いお願いします。

白…この色で一番に思いつくイメージは
女性でしかも未婚の方は(私を含め)、結婚式のドレスもしくは
白い打掛、という方も多いかもしれませんね。
また、真っ白なキャンバス、というものもあるかも。

この二つに共通する事柄として、「白」という色が
他者の色に染められる、という事に思います。
ウェディングドレスでも、「あなた色に…」って言いますものね。
そしてこの何色にでも染まるという点は、和装の中でも
大きな意味をもちます。

以前、絹のお話で織り上がったばかりの白生地に
「製練」という加工を施す、という工程をお伝えしたと思います。
絹糸についているセリシンという膠状の物質を落とし、
生地に柔軟性を与える工程なのですが、この製練が
終わったばかりの、「練上がり(ねりあがり)」の生地は
染め加工に出す前は白色をしています。
この生地を指定された色に染めていくのですが、
白を指定された場合も、このままの白い生地ではなく、
ちゃんと白色に染め上げます。

その白色を染めるための染料は「蛍光染料」とよばれるものを使います。
この蛍光染料は染料の一種で、蛍光増白剤ともよばれます。
これは生地や糸などに存在する黄色系の色を隠す働きがあります。
練上がりの生地は薄い生成色をしています。
そのためこの蛍光染料を用いて、生地を白く染め上げるのです。

何となく…
白って「そのままの色」っていうイメージを
お持ちの方も多いかもしれませんね。
ですが、ものには多かれ少なかれ、「色」が存在しています。
白に関しても「白」という色を染めてあるのです。

ですが、やはりこの「白」は他の色にほぼ影響を与えず
どんな色にも染まる、という点はあります。
だからこそ、新たな道を歩んでゆくお二人の色と言えるのです。
もしかしたら、「白」という色が多少人の手を加える事を思うと、
まっさらな色じゃないじゃないか、とのお話もあるかもしれませんね。

でも…それは人と同じような気がします。
人だって、生まれて何も知らないまま、誰かと生きるわけじゃありません。
知る事もあってこそのご縁。白色についても同じかも。
染色というご縁があるからこそ、美しい純白を得て
どんな色にも染まるのかもしれませんね。


宗流


和装小物 宗流
http://www.sou-ryu.jp
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by sou-ryu_mame | 2009-04-23 19:17 | 色について

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