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きもの検定 手描友禅染の工程について




こんばんは。
今週のお仕事も終わり、今頃はのんびりと週末の夜を
お楽しみの方も多くいらっしゃるのでしょうか。
今週もお疲れ様でした^^
そして、宗流も含め明日もお仕事の方や、お家での
家事が待ってらっしゃる方、明日も元気に頑張りましょうね!


さて。
本日もお勉強の時間がやってまいりました^^
前回までびっちりと宗流の苦手な分野が続きましたので
今回はちょっと自分の好きな分野のおさらいです!
本日は「手描き友禅」についてのお話です。


手描き友禅といえば、よく振袖や訪問着などにまるで
筆で描かれた日本画のように美しい絵が描いてあるのを
ご覧になった経験のある方も多いかと思います。
手描き友禅とはその名前の通り、生地に直接絵を描いていく
技法なのですが、その工程にはいくつもの特徴的な
作業があります。本日はその中でも、柄の色と色が混じらないよう
防染糊を使ったもののご紹介です。

この防染糊を使った友禅は、江戸元禄時代に扇面の絵描きだった
「宮崎友禅斎」という絵師が考案した技法と言われています。
この技法の考案により、小袖ファッションは目覚ましい発展を
遂げていくのですが、この江戸時代に発生した技法は、
それに用いる材料こそ変わりましたが、現在もその技法は
引き続き使われ続けています。
今日はその「糊」の二つの材料の違いによる工程をご紹介します。



現在、防染糊には二つの糊が使われています。
一つは昔ながらのもち米と糠を混ぜたものに赤い蘇芳という色素を
加えた糯糊と、もう一つはゴムを使ったゴム糊です。
この二つの糊の大きな違いは、素材によるものだけでなく
工程でも大きな違いがあります。
その違いを以下に記してみました。



c0163413_036845.jpg

           
             

      

工程を並べてみると、ほとんどの工程は同じものなのですが
その順番が違う事に気づいて頂けると思います。
簡単にご説明しますと、ゴム糊の場合は先に地色となる色で
反物を染め、その後に糸目で伏せた場に柄の色を挿していくのに対し
糯糊の場合は先に模様に色を挿してから、その柄の上に糊を置いて
地色を染めます。

糯糊を使う場合は全体から言えば工程が少し省かれるのですが、
柄の部分の彩色を先にして柄を伏せ、地色を後で染めるため
全体のバランスをイメージしながらの作業となります。
一方ゴム糊の場合は、先に地色を染めるため、柄を置く際に
色を置きやすいという利点があります。
それが二つの最も大きな違いなのです。

しかし、どちらも一枚のきもの地が出来上がるまでに
たくさんの工程を踏まなくてはいけないものですね。
特に京友禅の場合はそれぞれの工程に各専門職があり、
一枚の完成を見るまでに、それぞれの工程は約20種にも上ります。


私は地元にこうした着物関係の職人さんがいらっしゃるので
何となくそれが不思議な気がしなかったのですが、
よその地方から見えた人の中には、看板に「蒸し」や「湯のし」といった
文字が書いてあるので、何のお仕事をされているのか不思議だと
おっしゃる方もいらっしゃいます。
確かにそうかもしれませんね。
でも、こうした専門の職人さんのお仕事は友禅染にとって
どれ一つとってもなくてはならない大切なお仕事です。

どうぞもし京都にいらっしゃってこうした看板をご覧になられた際は
そうしたお仕事をされてるんだと思い出して頂けると
和装関係者としては幸いです^^



宗流
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by sou-ryu_mame | 2010-09-04 00:36 | きもの検定について

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