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きもの検定 文様について 古典文様のいろいろ


こんばんは。
ここしばらく…週末のお休みがお勉強とお家のお片付けで
消化されつつあるのが、若干不満な宗流です^^;
しかし、この時期はいたしかたありませんねぇ…。
ぶつぶつ言っても始まりません!
本日もお勉強とまいりましょう^^


さて。
そんなやる気を奮い起そうという時は、自分の好きな分野の
おさらいが一番です。
本日は文様についてのシリーズ第一弾、古典文様のいろいろです。
どうぞよろしくお付き合い下さいね^^


文様=模様には、本当に様々な種類のものがあり、
その数たるや恐ろしい数に上ります。
そして、古くから使われている文様には、図柄としての役割だけでなく
その文様一つ一つにちゃんと意味が込められており、
それぞれの場面に相応しい文様を選ぶ事は、その場面、場面で
身につける者の気持ちを、無言のうちに表す事ができます。
今日はそんな文様の中からいくつかの大きなグループに分けたものを
ご紹介してまいりたいと思います^^



正倉院文様


正倉院文様は、奈良時代に建立された東大寺の正倉院に所蔵される
聖武天皇ゆかりの宝物などにあらわされた文様をさします。
これらの宝物は、遠くは西アジアや中国などからシルクロードを経て
日本へと伝来し、国際色豊かな色柄が特徴の一つです。
宝物の中の染織品に至っては、およそ数十万点ともいわれており
現在では損傷の激しいものもありますが、いまもなお当時の色柄を保ち
当時の様子を垣間見る事ができます。
これらの染織品は一般的に「正倉院裂(しょうそういんぎれ)」と呼ばれ
華文・唐草文・唐花などの植物を表したもの、鳳凰・鹿・麒麟などの
動物を表したもの、また動物と人を組み合わせたものなどがあり、
この正倉院文様はその格調の高さから、現在も留袖や袋帯の文様として
好まれてます。

葡萄唐草文(ぶどうからくさもん)
連珠文(れんじゅもん)
狩猟紋(しゅりょうもん)
樹下鳥獣文(じゅかちょうじゅうもん)
宝想華文(ほうそうげもん)       など。





有職文様


有職は平安時代には「有識」の字が充てられていたといいます。
これは博識であり、教養豊かなという意味合いを持っています。
この有職模様は、平安時代の公家階級の装束・調度品・牛車などの
装飾に用いられた伝統的な文様を総称するものです。
有職文様の中でよく知られているものに、小葵や立涌、菱紋や襷紋
などがありますが、これらの多くはもともと中国から伝わったとされ
時を経るに従い、当時の日本人好みにアレンジされたそうです。
また現在でも宮廷行事の衣装などに使用される桐竹鳳凰紋などは
簡素なデザインとはまた違い、天皇家の紋であるとともに社会的に
意味を持つ符号との考え方も存在するそうです。

浮線綾文(ふせんりょうもん)※綾織物の事でもある
窠文(かもん)※中国では水鳥の巣を表す
鸚鵡円文(おうむえんもん)
縦四菱遠文(たてよつびしとおもん)    など。





名物裂文様


茶道に使われる茶器の仕覆(しふく)や掛け軸の表装、袱紗の柄等に
用いられる裂地の事を、名物裂文様と言います。
これらの多くは、江戸時代に日本にもたらされたインド更紗や東南アジア
各国の染織品に強く影響を受けていると言われ、どことなく異国情緒が
感じられる文様です。
この名物裂の特徴の一つとして、利休緞子(りきゅうどんす)や角倉金欄
(すみのくらきんらん)など人物の名前からとられたものが多くあります。
またその由来や柄の名称の後に、その生地の名称がつくものも多くあります。

吉野間道(よしのかんどう)※島原名妓の吉野太夫から
糸屋風通(いとやふうつう)※利休の門人、糸屋宗有から
遠州緞子(えんしゅうどんす)※江戸時代の大名、小堀遠州(小堀 政一)から
有栖川錦(ありすがわにしき)        など。




光琳文様


桃山時代から江戸時代にかけて、本阿弥光悦・俵屋宗達を始祖として
尾形光琳・乾山、酒井抱一らに至る美術系譜を総称して琳派といい
この琳派の作風を持つ文様の事を一般的に光琳文様と言います。
またこれらの文様の特徴として、写実的でありながらもそのフォルムは
計算された簡略化を見せています。

光琳松(こうりんまつ
光琳波(こうりんなみ)
光琳梅(こうりんうめ)          など。




…上に四つの文様のグループを簡単にご説明させていただきましたが
本当に文様の種類はたくさんあります。
できればその一つ一つをゆっくりと時間をかけてご紹介させて頂きたいのですが
何分時間があまりなく、ざっと駆け足でまいりたいと思います。
実はこの文様シリーズ、宗流の唯一得意とする分野ですが、
それに時間を費やしていると、おそらく来年までかかる恐れアリ!
特に上の琳派・光琳文様についてはかなり頑張りそうですが、
それではいけませんので、泣く泣くはしょる事に致します。ザンネン
ですが、あと数回文様のお話は続く予定をしております^^
よろしくお付き合い下さいね。




宗流
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by sou-ryu_mame | 2010-09-12 01:00 | きもの検定について

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