宗流がお届けする小さな豆知識。
by sou-ryu_mame
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きもの検定 織物のいろいろ1 (帯編)


こんばんは。
本日は祝日でお休みの方も多くいらしたのでしょうね^^
ゆっくりとお休みを楽しまれましたか~?

宗流はお勉強の一日でしたが、お休みの日はいつもなぜか
眠たくて眠たくて…でも、お昼寝を三十分でもしようものなら
夜、いつもより2~3時間は遅くにしか眠れないので、
明日の仕事に差し障る恐れがあるため、じっと我慢の子でした^^;
お昼寝…この上なく気持ちいいのになぁ…(泣)


さて。泣き言はほどほどに、お勉強にまいりましょう!
日中は自分の好きなお勉強だったので、次はことごとく苦手なものに…。
今回は「織物」についてのお話です。
…宗流、友禅など染めものは何となく好きなのですが、
織物のお話はとてもとても苦手です^^;
きもの好きの方は、紬など織ものがお好きで詳しい方も多いのでしょうが
どうも私は苦手この上ありません。
でも、苦手と言っていては始まりません!曖昧な部分も多いかと思いますが
どうぞよろしくお付き合い下さいね。


今回は織の中でも、これまでのお勉強に登場しなかった帯地の織物を
主体に進めてまいります。



錦織(にしきおり)

錦織は色糸・金銀糸などを使って紋を織り出した紋織物の総称です。
日本では奈良時代頃から織り始められ、その歴史の起源は中国で、
紀元前5世紀にはすでに織られていたといわれています。
もともとこの錦織は、経糸で柄を織り出す経錦でしたが、唐の時代に緯糸で柄を
織り出す緯錦の手法が生まれました。
この錦織を織る織機は、平安時代頃から空引き機という二人がかりで織り手と経糸の
上げ下げをする機が用いられていたのですが、明治時代の産業改革でフランスから経糸の
上げ下げを指令するパンチカードを使う機・ジャガード機が導入されました。
また時代を経てこのパンチカードを使う織機も、それと同じ役割を担うフロッピーディスク
を用いる方法へ移り、それまでの手織りから機械動力を用いた力織機へと変わっていきました。



唐織(からおり)

唐織は中国が明とよばれていた室町時代に日本に伝わり、能装束や帯地には欠かせない
織物です。斜紋織りに色緯糸(絵緯)を浮かせて柄を織り出しているためでその織り方は、
一見すると刺繍のように見えるのが特徴です。
この唐織の地織は目の詰まった斜紋織なのですが、地色になる経糸を水で濡らすながら
織り進められます。またその湿度を保つために、半地下の土を掘ったところに機を置いて
織られる事もあり、そのための機を埋機といいます。



佐賀錦(さがにしき)

草履やバッグなどでもおなじみの佐賀錦は、日本の佐賀鹿島藩・鍋島家中で代々の鍋島家の
夫人たちが工夫を重ねて完成させた織物です。
この佐賀錦の特徴として、経糸に箔を使った糸を用い緯糸に金銀糸や色糸が使われます。
模様をあらわすのは緯糸なのですが、経糸に箔使いの糸を用いるため織物には重厚な輝き
が見られます。以前は鹿島錦と呼ばれていたのですが、明治43年の日英大博覧会に出品
されたのを機に、佐賀錦とよばれるようになりました。



綴織(つづれおり)

綴織は模様を織り出す織物しては最古のもので、世界各国で古くから織られてきました。
エジプトではコプト織、南米アンデスのインカ織、中国の剋糸(こくし)などがその例です。
日本では正倉院などに舶来品の綴織が見られますが、本格的に国内で生産されるように
なったのは、江戸時代といわれています。綴織は地の経糸と緯糸だけで模様を織り出すの
ですが、その特徴として、経糸を包み込むように緯糸を強く織り込むため、経糸は見えなく
なります。
そして緯糸は同じ色の模様部分によって、糸を折り返すようにして模様の形が織られるため、
模様のある部分には織りかえした部分に経糸に沿って隙間ができます。これを把釣孔
(はつりこう)とよびます。
またこの模様を織り出すのに、緯糸を鋸状の爪でかき寄せながら織ったものは本綴(爪綴)と
よばれています。



博多織(はかたおり)

博多織は16世紀の後半、博多の組紐商が中国に渡りその技術を得たもので、
袋名古屋帯や半幅帯などに帯地に使われる独鈷や花皿の柄が織り出されたこの織物は、
張りと適度な固さがあり、締めた時に絹鳴りがするのが特徴です。
中でも「献上」という種類の博多織は、江戸時代に福岡藩主の黒田長政が幕府に献上した
事からその名がつきました。
またこの博多織は、経糸に6000~7000本もの細い糸を使って柄を織り出し、そこに太い
緯糸を強く織り込む事で横に畝が見えるのも特徴の一つです。



紬(つむぎ

紬は帯地の他にもきもの地にも多く使われている織物です。
本来紬糸というものは主に真綿から引き出して撚ったつむぎ糸を使用しますが、
現在は絹糸を用いる事も多く、名称のみが残っている紬織物もあります。
紬糸を使用したものは染めた糸を使って織られる先染めのものと、紬生地を織ってから
後で染められる後染めのものに分かれます。



絽(ろ)

絽は夏物のきものや帯地に使われる織物で、織物に横や縦に筋状の隙間・絽目が見られる
のが特徴です。(帯の場合は主に緯絽)
この絽は二本ひと組にした経糸を使い、それを捩ってできる隙間に緯糸を通して織られます。
その緯糸は必ず奇数で、三・五・七本となり、それぞれ三本絽・五本絽・七本絽とよばれます。
また絽の平織の部分に地紋をあらわしたものを紋絽といい、その他に絽綴や絽唐織などの
種類があります。



紗(しゃ)

紗は絽と同じく二本ひと組にした経糸の間に、一本ずつ緯糸を通して織り上げる捩り織の
一種です。この紗も夏用のきもの地・帯地に使われ、地紋のあるものを紋紗、地紋のないものを素紗とよびます。
また緯糸に色をつけて文様を織り出したものもあります。



羅(ら)

羅は夏の帯地に使われる織物で、夏の薄物の中では最も目が粗いという特徴があります。
羅の歴史は古く、紀元前三世紀頃には中国で生まれ、奈良時代に日本に伝わりました。
絽や紗が二本ひと組の経糸を捩って隙間を作る捩り織なのに対し、羅の捩り織は、
二本の経糸が互いに絡みあったものに、さらに隣の絡み合った経糸を組み合わせて
織られます。その隙間に一本ずつ緯糸を通す織り方とを籠目羅といいます。
またこの一本の絡み合う経糸に対して、二本の綜絖を作用させるのですが、この綜絖を振綜
(ふるえ)といいます。




織物のいろいろ2へ続きます。



宗流
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by sou-ryu_mame | 2010-09-23 21:13 | きもの検定について

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