宗流がお届けする小さな豆知識。
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きもの検定 きものの手入れについて



こんにちは。
今日は絶好のお出かけ日和の京都です♪
こんないいお天気、お家にいるのがもったいない!
…でも、やること(お勉強)やらずにお出かけしちゃうと
あとでがっかりするのは自分ですものね^^;
(↑やってもダメならいざしかたなし!)
本日もお勉強とまいります。


さて、今日はきもののお手入れと、その周辺のお話です。
今までこの分野は全然手をつけてませんでしたが、これも大事なお話。
可能な限りさくっとご紹介いたします。
どうぞよろしくお付き合い下さいね^^


きものを着てお出かけすると、ついうっかり!や、帰ってから思いがけない汚れが
きものについている場合があります。
宗流は自他共に認める雑な人間なので、しょっちゅうです^^;
振袖の袖をレストランの椅子でずっと踏みつけてるのに気付かなかったり、
衿元にばっちり食べこぼしをしたりと、数えたらキリがありません。
そんな時に力強いのが「悉皆屋さん」です。
この悉皆という言葉は、一つ残らずことごとくという意味だそうで、
きものに関する相談を一手に引き受けてもらえます。
本日はその中から、洗いや染め変えなどのお話をさせて頂きます。


きものはブラウスなどと違い、着用したら毎回洗うという事はしません。
もちろん汗をたくさんかいたり、汚してしまった場合は別ですが、
着用時の薄い衿汚れなどはベンジンなどで注意しながら落とす場合もあります。
ですが、ひどい汚れや汗じみ・時間の経過によるしみなどは、
私たち素人では手に負えません。
まずはそうしたきものを洗う時のお話です。


きものの洗いには、大きく分けて二つの方法があります。

・丸洗い(京洗い)
・洗い張り     の二つです。

丸洗いは名前の通り、きものをそのまま洗いにかけるのですが、
クリーニング屋さんのドライクリーニングのようなものです。
これは石油系洗剤を用いて、水なしで洗います。

次に洗い張りですが、これは一旦きものを解いてから洗います。
きものは一つの反物から8つのパーツに裁断して仕立てるため、それを
解いてロックミシンなどで端をつなぐと、再び一枚の反物状に戻ります。
これを水洗いや揮発洗い(水ではなく、揮発性溶剤で洗う事)します。
そしてきれいになったパーツを糊で張って再び仕立てます。


しかし、こうした洗いだけでは落ちないしみや汚れが見つかる場合もあります。
また、着飽きたきものの色柄を手直したいという場合もあります。
そんな時は、もとの生地を生かしてそこに加工を施したり、別の色のきものとして
再生させる事が可能です。
では、次にそうした加工の一例をご紹介致します。


・染め替え

色無地などのきものの色を一旦落とし、違う色に染め替えます。
淡色から濃色が一般的ですが、ものや色によっては濃色から別色に染めたり、
薄色に染め替える事も可能です。


・彩色直し
柄に汚れが出てしまったり、年齢の経過によって柄の彩色が派手になって
しまった場合、また逆の場合などに友禅の色などに彩色を施します。


・地色替え
もとの柄をそのままに防染し、地色だけを染め替える事をいいます。
その他に柄をよけて引き染する場合もあります。


・吹雪加工
もとの柄を残したまま、模様のまわりをぼかして全体に吹雪のような加工を施します。


・もやぼかし
もとの柄や、色無地などの色はそのままに、地色全体にもやのような加工を施します。


・目引き染め
元の柄の上に無地染めをします。織物にも色を掛けられます。


・柄足し
しみや汚れ・色やけ部分に新しい柄を足したり箔を置いて柄を新たに足します。


・巻きぼかし
柄伏せをせず、柄の周りをぼかしながら取り巻くように、直接地色を刷毛で染めます。


・金彩色
しみや汚れのある部分に、筆で直接描いたり、金銀箔を散らしたりする方法です。


・刺繍加工
しみや汚れのある部分や柄に、刺繍を施す方法です。


・柄の描き足し
しみや汚れのある部分に、新しくよく似た柄を描き足します。


・色無地から小紋へ
地色をそのままに小紋柄を足す場合と、白生地に戻してから足す場合があります。



…といった具合です。
その他に、きものが汚れる前に撥水・防汚などのガード加工があります。
ですが、その前に一度着用したきものを脱いだ時、きものハンガーなどにかけて
湿気を抜く際にしみや汚れのチェックをしたり、
カビが生えないように、虫干しをすることも大切です。
ちなみに虫干しはできれば年に三回行うのがよいとされており、

・7月下旬~8月下旬 【土用干し】
・10月下旬~11月下旬 【虫干し】
・1月下旬~2月下旬 【寒干し】

以上の時期の晴天が数日続いた午前中から数時間、陽にあたらない風通しのよい場所に
きものハンガーにかけて虫干しするとよいそうです。


きものは高価なイメージがつきものですが、お手入れをすれば長く着られますし
もし汚れが見つかった場合も加工直しなどで再び着られるようになります。
それに、絹ものの原料となる絹糸も天然繊維で地球にも優しいですし、
リサイクルや加工直しを利用すればお財布にも優しい(?)衣類なのかもしれませんね。
ただ…その一枚を仕立てるのが、薄給の宗流には厳しいのですが^^:



宗流
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by sou-ryu_mame | 2010-09-26 11:11 | きもの検定について

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