半襟の日
こんばんは♪
ここ数日続いた厳しい寒さも、今日は心なしか緩んだ気がする京都。
みなさまのお住まいの地域はいかがでしょうか?
この寒さの中、ご体調など崩されてらっしゃらないといいのですが…。
どうぞくれぐれもお身体御自愛下さいね!!
さて唐突ですが…みなさまは「半襟の日」という記念日があるのを御存知でしょうか?
この半襟の日、実は私も約五年前に今の会社にお世話になるまで
記念日登録がされている事すら知りませんでした^^;
以前の成人の日である1月15日がその日なのですが、
これは成人式という着物に関係の深い日である事から登録されたそうです。
私の働く会社は和装小物の製造メーカーなのですが、
特に刺繍半襟を主に企画製造しています。
呉服という範囲の中では、和装小物の占める割合は小さなものです。
その上、半襟というアイテムは襟元にほんの数cmしか姿を現さないもの。
ですが、その小さなアイテムは着姿にとても大きな効果をもたらします。
普段お着物をお召しになる方も、衿は白衿!と決めてらっしゃる方が多いかもしれません。
白い半襟は見た目にもとても清々しいものです。
ですが、その白色一つとってみても、その方お一人ずつに似合う白色があります。
赤みの白、青味の白、黄みの白…ごく些細な事ですが、
色白の方や、小麦色の肌の方など肌の色が千差万別のように
それぞれのお肌の色に似合う白色があるのです。
そして、色半襟や刺繍半襟は着慣れた感のあるお召し物の印象を大きく変えてくれます。
もし色半襟、柄半襟が苦手だと仰る方がいらしたら、
どうぞ一度白の色合いにこだわってみて下さい!
それだけでもきっとお顔周りをぐっと引き立ててくれますから^^
たった数cmですが、されど数cm。
その僅かな領域に、私たち製造メーカーは着物をお召しになられる方が
いかに魅力的に見えるかを考えて企画を立てます。
私は仕事柄、時々図案を描くことがありますが、
好きな絵を描く楽しみの一方で、その難しさを痛感します。
ただ好きなだけではいけない、そうしたジレンマでしょうかね^^;
なかなか上手くいかない事も多々ありますが
そこは一生涯何事も修行ですものね、精進あるのみ!でしょうか^^v
着物の衿は、下着の一部を表にあらわすという点では、
世界の服飾文化の中でもとても珍しいものだと言われています。
またそこに装飾を兼ねるという意識は、日本人特有の美意識のなせる業かもしれません。
けれど、和装の神髄は控え目な所にまで気を抜かない事!
出しゃばらない、控え目な美を演出する。
そんな商品が作れたら、そんな風に思う宗流です^^*
それでは、恒例の(?)クイズコーナーです^^
きもの検定の三級~を受験される方などにご覧頂けると嬉しいのですが、
そうではない方もどうぞお気楽に挑戦なさってみて下さいね♪
1: もともとは花柳界などで用いられる言葉なのですが、
舞妓さんなどが芸妓さんへと変わる事をさし、少女時代の赤い衿から大人の白衿へと
掛け替える風習を、衿という言葉を使って何と言うでしょうか?
2: 男性も女性も、お襦袢の襟には半襟を掛けて着用しますが、男性用と女性用の衿は
形状(?)に大きな違いがあります。それはどこで、なぜそうなのでしょうか?
3: 中国の故事から生まれた言葉で、占人である司馬季主という人物が
講和する際、それを聞いていた人々はその見識の深さに自然と身ずまいを正した、
という事から成語したものがあります。衿という言葉を使ったその故事成語は何でしょうか?
それでは答えです~!
※あくまでも宗流の解釈なので、単なる参考程度でとどめておいて下さいね^^
1: 衿替えといいます。
年若い舞妓の見習いさんを雛妓さんや「半玉」というのですが、その少女たちは
赤い衿を掛けていたため、赤襟さんとも呼ばれたそうです。
また半玉さんは肩揚げをとっており、髪型や帯結びも違うそう。何だかカワイイですね^^*
2: 幅も違うのですが(男性のものの方が幅が狭い)特に長さの違いがあげられます。
これは女性は襟を抜き加減に着るのに対し、男性は襟を抜きません。ですからその分
衿の長さが短くなっています。
3: 襟を正す
これは衣服の乱れを正し、心や行いを正すという意味でしばしば使われます。
でも、これは案外洋服でもそうかもしれませんね。シャツのボタンを一つあけると
ラフな感じがしますもの^^
宗流
ここ数日続いた厳しい寒さも、今日は心なしか緩んだ気がする京都。
みなさまのお住まいの地域はいかがでしょうか?
この寒さの中、ご体調など崩されてらっしゃらないといいのですが…。
どうぞくれぐれもお身体御自愛下さいね!!
さて唐突ですが…みなさまは「半襟の日」という記念日があるのを御存知でしょうか?
この半襟の日、実は私も約五年前に今の会社にお世話になるまで
記念日登録がされている事すら知りませんでした^^;
以前の成人の日である1月15日がその日なのですが、
これは成人式という着物に関係の深い日である事から登録されたそうです。
私の働く会社は和装小物の製造メーカーなのですが、
特に刺繍半襟を主に企画製造しています。
呉服という範囲の中では、和装小物の占める割合は小さなものです。
その上、半襟というアイテムは襟元にほんの数cmしか姿を現さないもの。
ですが、その小さなアイテムは着姿にとても大きな効果をもたらします。
普段お着物をお召しになる方も、衿は白衿!と決めてらっしゃる方が多いかもしれません。
白い半襟は見た目にもとても清々しいものです。
ですが、その白色一つとってみても、その方お一人ずつに似合う白色があります。
赤みの白、青味の白、黄みの白…ごく些細な事ですが、
色白の方や、小麦色の肌の方など肌の色が千差万別のように
それぞれのお肌の色に似合う白色があるのです。
そして、色半襟や刺繍半襟は着慣れた感のあるお召し物の印象を大きく変えてくれます。
もし色半襟、柄半襟が苦手だと仰る方がいらしたら、
どうぞ一度白の色合いにこだわってみて下さい!
それだけでもきっとお顔周りをぐっと引き立ててくれますから^^
たった数cmですが、されど数cm。
その僅かな領域に、私たち製造メーカーは着物をお召しになられる方が
いかに魅力的に見えるかを考えて企画を立てます。
私は仕事柄、時々図案を描くことがありますが、
好きな絵を描く楽しみの一方で、その難しさを痛感します。
ただ好きなだけではいけない、そうしたジレンマでしょうかね^^;
なかなか上手くいかない事も多々ありますが
そこは一生涯何事も修行ですものね、精進あるのみ!でしょうか^^v
着物の衿は、下着の一部を表にあらわすという点では、
世界の服飾文化の中でもとても珍しいものだと言われています。
またそこに装飾を兼ねるという意識は、日本人特有の美意識のなせる業かもしれません。
けれど、和装の神髄は控え目な所にまで気を抜かない事!
出しゃばらない、控え目な美を演出する。
そんな商品が作れたら、そんな風に思う宗流です^^*
それでは、恒例の(?)クイズコーナーです^^
きもの検定の三級~を受験される方などにご覧頂けると嬉しいのですが、
そうではない方もどうぞお気楽に挑戦なさってみて下さいね♪
1: もともとは花柳界などで用いられる言葉なのですが、
舞妓さんなどが芸妓さんへと変わる事をさし、少女時代の赤い衿から大人の白衿へと
掛け替える風習を、衿という言葉を使って何と言うでしょうか?
2: 男性も女性も、お襦袢の襟には半襟を掛けて着用しますが、男性用と女性用の衿は
形状(?)に大きな違いがあります。それはどこで、なぜそうなのでしょうか?
3: 中国の故事から生まれた言葉で、占人である司馬季主という人物が
講和する際、それを聞いていた人々はその見識の深さに自然と身ずまいを正した、
という事から成語したものがあります。衿という言葉を使ったその故事成語は何でしょうか?
それでは答えです~!
※あくまでも宗流の解釈なので、単なる参考程度でとどめておいて下さいね^^
1: 衿替えといいます。
年若い舞妓の見習いさんを雛妓さんや「半玉」というのですが、その少女たちは
赤い衿を掛けていたため、赤襟さんとも呼ばれたそうです。
また半玉さんは肩揚げをとっており、髪型や帯結びも違うそう。何だかカワイイですね^^*
2: 幅も違うのですが(男性のものの方が幅が狭い)特に長さの違いがあげられます。
これは女性は襟を抜き加減に着るのに対し、男性は襟を抜きません。ですからその分
衿の長さが短くなっています。
3: 襟を正す
これは衣服の乱れを正し、心や行いを正すという意味でしばしば使われます。
でも、これは案外洋服でもそうかもしれませんね。シャツのボタンを一つあけると
ラフな感じがしますもの^^
宗流
by sou-ryu_mame
| 2011-01-20 00:22
| 半衿について
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