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カテゴリ:半衿について( 3 )

再び「衿」のお話


こんばんは♪
二月最初の「宗流まめ知識」です^^
今月も、出来る限りぼちぼちとまいりますので、
どうぞよろしくお付き合い下さいね~!

さてさて。
本日のお話は何にしようかと思っていたところ、
今日は仕事で「半衿」についてのレジュメをまとめる機会がありました。
とある問屋さんの講習会用なのですが、改めて調べてみると
思わぬ発見があったりして、案外自分のためのお勉強になりました^^
私の働く会社は和装小物メーカーなのですが、こんな風に調べ物をまとめる事も
私のお仕事のひとつ!拙いお話ではありますが、一人でもきものや和装小物に
興味を抱いて頂ければ…と思いご紹介をさせて頂きます。
とはいえ、実際のレジュメを載せるには少々障りがありますので、
少々(かなり?)まめ知識バージョンにアレンジ致しましたが
よろしければ本日もお付き合い下さいね~!


さて。
TVで時代劇などを見ていると、江戸時代の町の女性たちの着物の衿元に
黒い生地がかかっているのに気付かれる方は多いと思います。
あれは何のためのものかご存知でしょうか?
あの黒い衿のようなものは「掛け衿」といい、衿周りの汚れを防ぐためのものなのです。
現在の着物にも、共生地で掛け衿がかかってますよね。それと同じです。
また、裏店などに住むあまり裕福ではない女性像などは
衿元に襦袢の衿が見られず、直に着物を着ているようにも見えますね。
当時、何枚も着物を誂えられる立場の女性ならいいのですが
そうではない女性たちは、必然的に少ない手持ちの着物を着回す必要があります。
そこで最も汚れやすい衿周りに、汚れの目立たない黒い繻子などの生地をかけ
補強と汚れが目立たない工夫をしたそうです。
現在の私たちが、シャツやブラウスを毎日洗濯機に放り込むのと違い、
着物は洗うとなれば大変です。その手間を軽減するために衿に黒衿を掛け
取り外して洗ったのが掛け衿だそうです。ソレモジャマクサイナァ…^^;


ところで、今現在私たちが当たり前に着用している「長襦袢」ですが、
これが一般的に着用されるようになったのは江戸時代中期以降だとか。
それまでの襦袢は、丈の短い袖なしの半襦袢に裾よけを組み合していました。
では、長襦袢はどうだったのかといいますと、これをまず着用し出したのは
江戸の遊女たちだったそうです。そしてそれが富裕層の人から徐々に一般にも普及し
現在のような長襦袢を用いるようになったのです。
その襦袢は、着物の下着という概念よりはもしかしたら
高価な着物の汚れを軽減するという目的が強かったのでは?とも思います。
何しろ、身分制度がはっきり分かれていた時代ですもの、
果たして着物の汚れを気にして生活を送れる人たちがどれくらいの割合でいたのか…???
何となくそんな余計な事を感じてしまう宗流です^^;


ちなみに。
お話がちょっと前後しますが、着物の掛け衿が黒色だったのには、
もう一つ大きな要因が関係しています。
それが結髪の発達です。当時の女性の髪は、鬢付け油でまとめていました。
しかし、TVで見るような髪形を維持するには、とてもたくさんの油で
髪を形づくる必要があります。
頭髪にそんなにたくさんの油をつけると、当然衿元は汚れてしまいます。
その汚れを防ぐためにも、黒い掛け衿は必要だった訳です。
また着装方としても、衿を詰めた形だと余計に衿が汚れてしまいますので
衿を抜いて着るようになったという事だそうです。
ちょっとしたオシャレからかな?と思っていた宗流。
これはちと意外なようで、でもナットク!のお話でした^^


ところでところで。
今の着物のお洒落小物として、なくてはならない「半衿」ですが
これがなぜ半衿と呼ばれるようになったかご存知でしょうか?
実はこれ、結構安直な(?)ネーミングなんです。
江戸時代の女性も同じく、襦袢に半衿を掛けてオシャレを楽しんでいたそうですが
この当時の衿は、生地幅を半分に切ったものを襦袢の衿に掛けていました。
その半分の生地からできた衿、また地衿の半分の長さの衿、
という所から襦袢の衿に掛けるものを「半衿」とよんだそうです。ナンテテキトーナ!!



それでは、恒例の(?)クイズコーナーです^^
きもの検定の三級~を受験される方などにご覧頂けると嬉しいのですが、
そうではない方もどうぞお気楽に挑戦なさってみて下さいね♪



1: 長襦袢が一般化するまでは半襦袢とセットで着用し、長襦袢の代わりをしていた
  裾よけですが、これには他の呼び方もあります。さて、何と言うでしょうか???



2: 江戸時代などは汚れや痛み防止のために、着物に黒繻子などの生地を使って
  掛け衿がされていたのですが、現在でも着物の衿には着物と同じ生地を使い
  地衿の上にもう一枚衿をかけています。さて、この衿を何と言うでしょうか???



3: 今現在は「半衿」と呼ばれる襦袢に掛ける衿ですが、江戸の元禄時代はこれを
  半衿とは違う呼び方をする事がありました。さて、何とよんでいたのでしょうか???




それでは答えです~!
※あくまでも宗流の解釈なので、単なる参考程度でとどめておいて下さいね^^



1: 蹴出し(けだし)といいます。
  よく時代劇なんかで町娘さんが走るシーンなどで、裾からちらりと赤や柄物のものが
  見えたりしますよね^^*
  ちなみに、着物の裾から蹴出しを見せるような派手な歩き方を
  蹴出歩(けだしあゆみ)というそうです。


2: 共衿・掛け衿・上衿・などとよばれます。
  和装の世界では、ものとしては一つでもその名称が複数あるものが
  結構あるように思います。
  また着物だけに限らず、お布団のへりに掛けるものもそう呼ばれます。
  


3: そぎ衿、といったそうです。
  これは半衿のネーミングとあまりかわらないのですが、生地幅をそいで作った衿、
  そこからそぎ衿とよばれたそうです。
  ただ、2の衿も「そぎ衿」とよばれる事もあるようです。
  この辺りは私の解釈がビミョーなのですが、暖かく見守ってやって下さい^^;



宗流
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by sou-ryu_mame | 2011-02-02 22:30 | 半衿について

半襟の日

こんばんは♪
ここ数日続いた厳しい寒さも、今日は心なしか緩んだ気がする京都。
みなさまのお住まいの地域はいかがでしょうか?
この寒さの中、ご体調など崩されてらっしゃらないといいのですが…。
どうぞくれぐれもお身体御自愛下さいね!!



さて唐突ですが…みなさまは「半襟の日」という記念日があるのを御存知でしょうか?
この半襟の日、実は私も約五年前に今の会社にお世話になるまで
記念日登録がされている事すら知りませんでした^^;
以前の成人の日である1月15日がその日なのですが、
これは成人式という着物に関係の深い日である事から登録されたそうです。


私の働く会社は和装小物の製造メーカーなのですが、
特に刺繍半襟を主に企画製造しています。
呉服という範囲の中では、和装小物の占める割合は小さなものです。
その上、半襟というアイテムは襟元にほんの数cmしか姿を現さないもの。
ですが、その小さなアイテムは着姿にとても大きな効果をもたらします。

普段お着物をお召しになる方も、衿は白衿!と決めてらっしゃる方が多いかもしれません。
白い半襟は見た目にもとても清々しいものです。
ですが、その白色一つとってみても、その方お一人ずつに似合う白色があります。
赤みの白、青味の白、黄みの白…ごく些細な事ですが、
色白の方や、小麦色の肌の方など肌の色が千差万別のように
それぞれのお肌の色に似合う白色があるのです。
そして、色半襟や刺繍半襟は着慣れた感のあるお召し物の印象を大きく変えてくれます。
もし色半襟、柄半襟が苦手だと仰る方がいらしたら、
どうぞ一度白の色合いにこだわってみて下さい!
それだけでもきっとお顔周りをぐっと引き立ててくれますから^^

たった数cmですが、されど数cm。
その僅かな領域に、私たち製造メーカーは着物をお召しになられる方が
いかに魅力的に見えるかを考えて企画を立てます。
私は仕事柄、時々図案を描くことがありますが、
好きな絵を描く楽しみの一方で、その難しさを痛感します。
ただ好きなだけではいけない、そうしたジレンマでしょうかね^^;
なかなか上手くいかない事も多々ありますが
そこは一生涯何事も修行ですものね、精進あるのみ!でしょうか^^v


着物の衿は、下着の一部を表にあらわすという点では、
世界の服飾文化の中でもとても珍しいものだと言われています。
またそこに装飾を兼ねるという意識は、日本人特有の美意識のなせる業かもしれません。
けれど、和装の神髄は控え目な所にまで気を抜かない事!
出しゃばらない、控え目な美を演出する。
そんな商品が作れたら、そんな風に思う宗流です^^*





それでは、恒例の(?)クイズコーナーです^^
きもの検定の三級~を受験される方などにご覧頂けると嬉しいのですが、
そうではない方もどうぞお気楽に挑戦なさってみて下さいね♪



1: もともとは花柳界などで用いられる言葉なのですが、
舞妓さんなどが芸妓さんへと変わる事をさし、少女時代の赤い衿から大人の白衿へと
掛け替える風習を、衿という言葉を使って何と言うでしょうか?



2: 男性も女性も、お襦袢の襟には半襟を掛けて着用しますが、男性用と女性用の衿は
形状(?)に大きな違いがあります。それはどこで、なぜそうなのでしょうか?



3: 中国の故事から生まれた言葉で、占人である司馬季主という人物が
講和する際、それを聞いていた人々はその見識の深さに自然と身ずまいを正した、
という事から成語したものがあります。衿という言葉を使ったその故事成語は何でしょうか?




それでは答えです~!
※あくまでも宗流の解釈なので、単なる参考程度でとどめておいて下さいね^^



1: 衿替えといいます。
年若い舞妓の見習いさんを雛妓さんや「半玉」というのですが、その少女たちは
赤い衿を掛けていたため、赤襟さんとも呼ばれたそうです。
また半玉さんは肩揚げをとっており、髪型や帯結びも違うそう。何だかカワイイですね^^*


2: 幅も違うのですが(男性のものの方が幅が狭い)特に長さの違いがあげられます。
これは女性は襟を抜き加減に着るのに対し、男性は襟を抜きません。ですからその分
衿の長さが短くなっています。


3: 襟を正す
これは衣服の乱れを正し、心や行いを正すという意味でしばしば使われます。
でも、これは案外洋服でもそうかもしれませんね。シャツのボタンを一つあけると
ラフな感じがしますもの^^



宗流
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by sou-ryu_mame | 2011-01-20 00:22 | 半衿について

お出かけの際に

こんにちは。

十月に入って、途端に秋の濃度が濃くなった気がします。
最近は表を歩いていると、ふと金木犀の香りを感じます。
もうすっかり「秋」ですね…。


さて、秋といえばスポーツや読書、食欲など楽しみの多い季節です。
あと心待ちにされている方も多くいらっしゃるかもしれませんが
「旅行」にも最適な季節です。

私は京都生まれの京都育ちで、なかなか本格的に
京都を旅する機会に恵まれていないのですが、
他県の方にお話を伺うと、秋の京都がお好きな方は
多くいらしゃるようで、京都の人間としては嬉しく思います。

今回はそんな旅行の際の「衿」についてのお話です。


お着物での旅行や、急な出張などにお出かけの際、
みなさまは半衿ってどうなさってますか?
一泊の場合ですと、季節によっては襟も汚れず
翌日も替える必要がない場合もあるかもしれません。
でも、連泊となるとなかなかそうもいきません。

以前、何かの雑誌で読んだのか記憶は定かではないのですが、
「なるほど」と思ったお話をご紹介させて頂きます。

みなさまは「仕立て衿」ってお使いになられてますか?
予め衿の形に仕立てられており、薄い衿芯の入ったものなのですが。

普段からお着物を着なれ、衿替えも難なくこなされるお方は
あまりご使用なさらないかもしれませんが、お裁縫が苦手だったり、
時間があまりないお方には、大変便利なものなのです。

この「仕立て衿」、使い方によっては先の旅行の際などに
とても役立つアイテムになります。
まず何かと時間に制約のある旅先などでは、ゆっくりとお針を使うのも
難しい場合があります。そんな時、すでに衿のかかった状態の仕立て衿ですと、
お襦袢の襟に数か所縫い止めるだけで、簡単にお使い頂けます。

また、ご宿泊が続かれる際に、色柄の違うお着物を何枚も持ち歩くのは大変ですが、
衿元や小物で雰囲気を変えることはそれほど困難ではありません。
そして、手間に関しても一工夫。
お出かけ前に友禅や無地の仕立て衿の上に、
お手持ちの半衿をかけて縫いつけて頂き、汚れたら上の部分の半衿を取って頂くと
下の仕立て衿をかける手間が省けますよ。
※下の仕立て衿も上にかける半衿も、あまり厚みのないものがお勧めです。


これから、紅葉にお着物の映える季節です。
今年は和服でお出かけしてみませんか?


http://www.sou-ryu.jp   和装小物 【宗流】


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by sou-ryu_mame | 2008-10-06 17:27 | 半衿について

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