宗流がお届けする小さな豆知識。
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着物とキモノ


こんにちは。
本日はお休みという方も多いのでしょうか。
京都はあいにくの雨模様です。
今日は全国的に雨模様なのでしょうか…。


さて、今日のテーマはそのままズバリの「きもの」です。
ですが、「きもの」の内容のお話ではなく
言葉のニュアンスやイメージについてのお話です。

みなさまは「きもの」を表記される際、「着物」でしょうか?
それとも「キモノ」?また、「kimono」かもしれませんね。

私個人としては「きもの」が一番出番が多いように思います。
「きもの」「着物」「キモノ」「kimono」と表記が変わることによって、
同じ衣装を指していても、何となくイメージが違うように思いませんか?


実際、雑誌やサイトなどを見ると、お店によって表記はさまざまです。
もちろんどれが「正解」なんてないと思います。
また、そうしたお店側の「きもの」に対してのイメージが
お客様のイメージと合致する事により、
新しいコミュニケーションを生むのだと思います。

自分がお買いものをする側だったら、やはり商品やコンセプトが
自分のもつイメージと合うかどうかは気になったりしますもの。

最近は、きもののデザインや着方も昔からの方法にとらわれず
個人の感性やアパレルの感覚を重きに置く事も少なくありません。
もしかしたら、幾世代も前の人たちが現代の様子を見たら
「これも着物なの!?」と思われる事もあるかもしれませんね。

ですが、こうした志向やデザインの多様化は、
自然の流れなのかもしれません。
現代では女性だから女性らしく、という概念よりは、
「私らしく、自分らしく」といったコンセプトが、
衣服にも強く表れている気がします。
そう思うと、その概念がきものに表れるのも
何ら不思議がないように思います。

「きもの」「キモノ」「着物」「kimono」と
表記や呼称がかわったとしても、女性が自分のためにお洒落を
楽しむ気持は基本的に昔も今も同じのような気がします。
もちろん、そこには心と生活のゆとりがあってこそでしょうが。
動乱の世だったら、お洒落なんて言ってられませんしね。


それに…
私は女性運動には全く疎いのですが、
19世紀、それまでの女性特有のラインを強調した衣装から
ブルーマー夫人が女性のためにブルマーを普及させた事を思えば
今のこの日本のきものの変化は、社会情勢等の影響などない分
とても自由で可愛らしいものなのかもしれません。


これから何十年後、また百年単位の年月が経た後、
今の着物はどのように変わっていくのでしょうか?
何か劇的な変化を遂げるのか、はたまた原点回帰となるのか。

…まずは、なくなる事がなければいいのですが。



宗流


和装小物 宗流
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by sou-ryu_mame | 2009-01-31 15:58 | 「きもの」について

お詫び申し上げます


こんばんは。
週明け一日目の月曜日はいかがでしたか?
今週もいい事がたくさんありますように。


さて、本日はまず宗流よりお詫びがございます。
HPのトップページのお知らせ欄にも記載させて頂きましたが
現在、期間限定で開催中の「新春SALE」にて
カート内の送料計算表示に誤りがございました。

既にご決済と発送がお済みのお客様、
そして現在ご注文を頂いておりますお客様には
誤りが適用された事例はございませんでしたが、
もしご覧頂いておりましたお客様の中で
試しにカートへ商品を入れて金額をご覧になった際、
誤った表示がなされておりました可能性がございます。
この場をお借りして、深くお詫び申し上げます。
誠に申し訳ございませんでした。

改めてご訂正させて頂きます。
¥5000以上ご購入の場合は、送料無料となります。
¥5000未満の場合は、全国一律¥600のご負担をお願い申し上げます。

(複数量のご注文の発送は同時発送とさせて頂き、送料は¥600となります)

さて、本日は大変お見苦しいミスがございましたが、
私にとってこの「新春SALE」はとても嬉しい再会の場でもありました。

以前、この宗流を運営する前に、オークションをしていたのですが
昨年10月より以前の名前から新しく「宗流」に変わった事をお知らせする
お手紙をお世話になったお客様へお送りさせて頂きましたところ、
過去にお世話になった方から、早々にご注文を頂きました。
また、大変ご丁寧なご連絡を頂戴したお客様もいらっしゃいました。

どちらも、どこかでご縁がつながっているんだなぁと
大変嬉しい思いをしみじみと感じました。
WEB上の顔が見えない仕事とはいえ、やはりPCの先に
お客様がいらっしゃる事を感じるのは、こんな時かもしれません。


通信販売業とはいえ、基本は接客業に変わりはありません。
お客様のPCの向こう側に、宗流を感じて頂ければ幸いです。
まだまだ不慣れで、お問い合わせやご注文を頂きましたお客様には
ご迷惑をおかけする事が多々あるかと思いますが
何よりお客様に喜んで頂ける商品と、時間をご提供できれば、
そう思います。

明日からまた身を引き締めて、頑張ります!



宗流


大変ご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。
もし宜しければ、「新春SALE」をご覧下さい。

和装小物 宗流
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by sou-ryu_mame | 2009-01-26 18:11 | 宗流HPについて

ないに越した事はありませんが…


こんばんは。
もう今週のお仕事も終わり♪との方も多い週末の夜ですね。
みなさまは明日はお休みでしょうか?

残念ながら(?)宗流は、明日もお仕事です。
残念、ではないですね。頑張るぞ~!


さて、本日は「ないに越した事はない」、
「難もの」のお話です。

製造や販売を生業にしている者にとっては
業種を問わず最も困るのが、この「難もの」です。
もちろん何かを製造する際、オートメーション化が進んだとはいえ
物事に「必ず」という事がないのと同じで、
工程のほとんどが機械任せになっていても、
やはり「難」というものは、多かれ少なかれついてきます。

私の仕事である和装の中でも同じです。
まず、生地の段階で生まれる難。
また、加工の際に生まれる難。
そして流通段階で生まれる難。
それぞれがやはりついて回ります。


こうした難のある商品をよく「B品・B反」と言って、
市場価格から大幅に値引きして販売するのを
ご覧になった経験がおありの方も多いのではないでしょうか。

この「難もの商品」、みなさんはいかがでしょうか?
やはり敬遠なさる方が多いものなのでしょうか?


実は、今回このようなお話をさせていただくのは
現在HPにて開催中の「新春SALE」でも、
一部訳あり商品として、少々難あり商品を取り扱っているからなのです。


今回のこの商品は、帯揚げです。
生地も丹後縮緬、加工も国内のもので非常に良いものです。
ですが、残念ながら生地に織難が出てしまい、
ご使用に差し支えがあるほど大きな難ではないものの、
正規品としてはお取り扱いが難しい商品となってしまいました。


しかしながら…使用に差し支えない箇所の難であるなら
使ってもいい、もしそんな風に仰って頂けるお方がいらっしゃれば…
そんな理由から、商品をご紹介をさせて頂いております。

そして、やはり難ものは難ものではあるのですが
生地の良さや加工の良さを考えると、
もったいない、という気持ちがどうしても出てきてしまうのが
正直なところです。
(もちろん、検品に関しては甘くはできませんが)


少々難ものではございますが、出来るだけ多くの方々に
丹後縮緬の風合いの良さや、国内加工の美しさなどを
お伝えしていければと思い、ご紹介させて頂いておりますので
もし宜しければ、一度ご覧頂けましたら幸いです。


宗流


今回ご紹介させて頂きました「難あり」の商品は
SALEページの「月」の分類にご紹介させていただいております。
どうぞ宜しければご覧下さいませ。

和装小物 宗流
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(SALEページへは、TOPページの赤い紙袋をクリックして下さい)
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by sou-ryu_mame | 2009-01-23 19:33 | 宗流の商品について

重ねるのは…年齢と経験だけではありません(後篇)


こんばんは、京都はお昼過ぎから雨が降ってきました。
それほど強くはありませんが、少し冷たい雨です。
みなさんのお住まいの地域のお天気は、いかがでしょうか?


本日は先日の「重ねるのは…年齢と経験だけではありません(前篇)」に
引き続き、後篇です。
改めて見てみると…今さらですが、タイトル長いですね(泣)


さて、気を取り直して。

「重ね衿」は、この名前の通り着物の衿を重ねたように見える所から
このような名前がついたといわれています。
そして、この重ね衿には大きく分けて二つの種類の仕立て方があります。
(今回は広衿ではなく、バチ衿タイプの重ね衿のお話です)

まずは(表地が)一色の生地で仕立ててあるもの。
そして、(表地が)二色以上の生地を使って仕立ててあるもの、に分かれます。
(一色のもの=一重)
(二色・三色=二重・三重)

一重に関しては、着物との取り合わせの中で
お好みの色をお選びいただければ大丈夫なのですが
二重・三重だけでなく、多いものでは五重というものがありますので
そうなると、ちょっと迷ってしまいそうです。


私の個人的な意見ですが、最も使いやすいと思うのは
やはり一重でしょうか。これだと、あまり色合わせに自信がなくても、
お着物に対して、コントラストをつけたいか、
全体に調和させたいかにポイントを置くと、選びやすくなります。

またほんの参考なのですが、お着物に対して
コントラストの強い重ね衿をお探しの場合、
「色相環」という色の見本帳のようなもので、
お着物の色に近いお色を探して頂き、その色の対極にあるものを見てみます。
それが各色の「補色」となります。
そして、この補色同士の組み合わせはコントラストが強いだけでなく
お互いの色を引き立てるもので、「補色調和」とも言われます。
分かりやすい色相環のサンプル
(色相環で検索しますと、たくさんヒットします)

そして、あまりコントラストを付けたくないとお考えの時にも
この「色相環」は役に立ちます。
同じ色系統でまとめたい、そんな時には色相環で
お着物の色目に近いものを選んで頂き、
すぐ隣り合ったお色を中心に、お好みの明るさや
赤み・青みを足し引きして頂くと選びやすくなります。
これは重ね衿だけではなく、帯揚げ等の小物をお選び頂く際にも
応用できるかと思います。


そして…
二重、三重なのですが、これはなかなか一概に言いきることができません。
何しろ、メーカーさんの数、そしてその組み合わせは無数にあり、
どんなものがあるかとは一口に説明がつきません。
ですが、比較的多く制作されている二重の片方の生地が金色のものなどは
やはり訪問着やお振り袖など、華やかなお着物に
衿元が寂しくならないようにと作られています。

せっかくの華やかな衣装ですもの、衿元もお洒落させてあげないと、
と、いうところでしょうか。


駆け足での、二回にわたっての重ね衿のお話でしたが、
なかなか重ね衿の本分をお伝えするにはまだ至ってませんね。
私ももっと勉強を重ねていきたいと思います。
そして、
みなさまのお着物の衿元に、さらに美しさが重なりますように…。


宗流


こちらでも重ね衿をご紹介しております。
よろしければご覧下さいね。

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by sou-ryu_mame | 2009-01-22 17:42 | 重ね衿について

重ねるのは…年齢と経験だけではありません(前篇)


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こんばんは、新しい週の始まりはいかがでしたか?
楽しかった昨日のお疲れが残ってらっしゃる
方もおられるかもしれませんね。
今週も一週間頑張ってまいります!(my宣言)


さて。本日の画像のサンドイッチ状のものは…?
これは、刺繍半衿と重ね衿です。
上から順に刺繍半衿×重ね衿…と4種類並べて写真をとったら
見たところあまり美味しくなさそうな
サンドイッチみたいになってしまいました。


サンドイッチの話はさておき、
みなさんは重ね衿ってよくお使いになられますか?
私は個人的には好きです。
特に訪問着や華やかな小紋などにはとてもよく似合う気がします。

ですが、よく着物をお召しになられる方に以前お聞きしたことがありましたが
あまり日常的には使わないとの事。
何となく寂しい気がしたものの、でも確かに納得する感は否めません。

と、いうのも日常的にお着物をお召しになられる方は
友禅の小紋などだけでなく、織物の紬・絣のお着物も
随分お召しになる機会が多いのではないでしょうか。
そして、そうしたお着物には、通常重ね衿は使われません。

特に理由を調べた事がなく、私の勝手な想像ではありますが、
まずは、重ね衿が「重ね着」を簡略化したものである事。
これは昔は実際に着物を重ね着をしていた事の名残で、
今現在は留袖等の「ひよく仕立て」と、この「重ね衿」で
重ね着をしているように見せています。

ですが、紬は今でこそ結城紬や大島紬など、
高級品の代名詞になっているものがありますが
もとは絹糸を紡ぐ時にでたくず繭を紡いで糸にしていたため
昔は「日常着」という観念が強かったようです。
そんな紬は重ね着などしなかったのでしょう。
そこから来ているのでは、と推測しています。

また、色柄も大きく影響しているのかもしれません。
白やカラフルな夏大島等を除いては、やはり紬はあっさりとした
シックな色柄が多く見られます。
その粋さ加減が身上であるがゆえ、
華やかさを加えるのは敬遠されるのかもしれません。


けれど、何も必ずしもこうでなくてはいけない!
といったものは、特にはないのではないかと私は思います。

もちろん礼を重んじたり、身だしなみを整える事で
身も心も引き締まるような場というものは
大切にしなければならないと思います。

しかし、ちょっと生意気な意見ではありますが…。
基本を踏まえた上で、個人の好みで着用する分には
少しくらい慣例をアレンジしてもいいのではないでしょうか。
遊び心や冒険心が、新しい流行を生むのでは?と思います。

だって、なかなか新しい事を思いつくのは難しい事ですもの。
「コロンブスのたまご」は、案外みなさんのお好みの中に
眠っているのかもしれませんね。


(後日、「重ねるのは…年齢と経験だけではありません(後篇)」に続く…予定)


宗流


ただいまHPにて色々な重ね衿のSALEを行ってます!
もしよろしければご覧下さいね。
(SALE目印は、TOPページの赤いSALE紙袋です)

和装小物 宗流
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by sou-ryu_mame | 2009-01-19 19:30 | 重ね衿について

本日はお知らせです

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こんばんは。
土曜日の夜、お仕事が終わってほっと一息の方も多いでしょうか。
お疲れ様です。
明日もお仕事の方、頑張って下さいね!


さて、本日は和装小物 宗流よりお知らせです。
明日、1/18(正午)より、宗流HPにてSALEが開催されます。
今回は取り付け簡単な仕立衿や、着物にひと色挿す重ね衿、
お買い得な2点セット・3点セットなどなど、
お買い得商品をご用意してお待ちしております。

明日はお出かけ予定の未定の方、
お時間がありましたら、ちょっとのぞいてみて下さいね。

目印は、TOPページの赤いSALE紙袋!
そちらからご覧ください!!

どうぞよろしくお願いします。


和装小物 宗流
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by sou-ryu_mame | 2009-01-17 21:41 | 宗流HPについて

糸で描く絵 2


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こんにちは。
本日は三連休の最終日。お出かけの方も多いでしょうか?
今日も良い一日となりますように。

さて、今日は連休と同時に、成人式ですね。
新成人の方、ご家族の方、おめでとうございます!
成人式の模様がTVで放映されると、
何となく華やいだ雰囲気が伝わり、見ていてもいいものです。


本日の画像は「刺繍」の一部分です。
この画像は刺繍半襟の一部ですが、
和装小物だけに限らず、婦人・紳士小物ともに
刺繍は誰もがよく目にされるものではないかと思います。

女性はともかく、男性は…?
とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、
普段、男性の身につけていらっしゃるジャケットの裏をご覧になってみて下さい。
お名前の「ネーム」が入っていませんか?これも刺繍なのです。
また、靴下のサイドについたブランドロゴ、あれもそうです。


この刺繍の技法、これは日本だけに限らず
世界各国で古くから行われていた技法の一つです。
現代では最も多く目にするのが、フランス刺繍と呼ばれるものかもしれません。
手芸が好きで、ご自身でもなさっているという方も多いと思います。

さて、この刺繍。フランスと日本と国は違えど、実は共通点も多いのです。
もちろん下絵を描いたり針と糸で刺す箇所はそうなのですが
例えば、日本刺繍での平縫い=サテンステッチ
相良縫い=フレンチナッツステッチ、まつり縫い=アウトラインステッチ
など、名称は変わっても、縫いは同じだったりします。
現代では、このフランス刺繍の名称の方が耳慣れているかもしれませんね。


そして、刺繍といえば忘れてならないのが中国です。
中国での刺繍の文化は漢の時代とても古く、日本の刺繍はこの中国より
奈良時代頃に伝わったといわれています。
また、刺繍の三大刺繍というものも(相良・スワトウ・蘇州)
もちろん中国で生まれ、現在でも大変多くの刺繍製品が
日本の和装の中でも流通しているのです。


一方日本の刺繍はどうでしょうか?
日本では平安時代、刺繍をするための職人をかかえる「織部司」
(おりべのつかさ)という部門が置かれたのが発展の始まりとされています。

また室町時代には、豊臣秀吉が都(京都)を整備した際に、
現在の堀川御池にある二条城近くの竹屋町に
刺繍を専門に扱う職人を集めました。
そしてこの竹屋町で制作された刺繍を「竹屋町縫い」と呼ぶようになりました。

日本の刺繍は、江戸時代に「宮崎友禅斉」が友禅染を生むまでは
鹿の子絞りや摺り箔などの加工とともに発展を続けましたが
徐々にその隆盛も友禅染に移り代わって行ったと言われています。

その後、以前は手加工だった刺繍も現在ではミシン加工が主となり、
高度な技法のものも大量生産が可能となりました。
私たちがいま現在、手頃な価格で刺繍の加工製品を入手できるのも
文明の発達の産物なのです。


ですが…
この文明の発達も、今後時を経ていくにつれ現在の形も工程も
また大きく変わっていくのかもしれません。
そして、いまの形を目にしている自分自身が、
その変化を目にすることがあるのかな?と楽しみにもちょっと寂しくも感じます。


宗流


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by sou-ryu_mame | 2009-01-12 11:56 | 刺繍について

香りの文様


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こんばんは。
今日は朝のTVで関東のほうは雪でとても寒い一日との事でしたが
そちらの方面にお住まいの方はお風邪など召されてませんでしょうか?
明日から三連休という方も多いかと思いますが
体調を崩されず、楽しい連休をお過ごし下さいね。


さて。今日のお話も「文様」シリーズの一環で、
昨日の源氏物語のお話の延長です。
本日の画像は、着物のお好きな方にはおなじみのものですね。
これは「源氏香図」の一部です。

「源氏香図」は、「源氏香」と呼ばれて着物や帯の柄として
とてもよく使われているものです。
源氏香単体のもの、そして花や他の柄の一部としてなどに使われ、
愛好者も多い文様の一つです。

この源氏香、ただのアルファベット状の直線の集まりのように見えますが
非常によく似たこの形状のものは52通りあり、それぞれに名称がついています。

源氏物語は54帖のパートで構成されており
そのうち、第1巻の「桐壺」と最終巻の「夢浮橋」を除いた52帖の巻名が、
それぞれの図案に付けられています。
また、本来は着物の意匠としてでなく
香を焚いてその香りを聞いて愉しむ(香道の嗅ぐ=聞く)香道のもので、
この文様を使用する遊びを、「源氏香遊び」と言います。

これは五種の香を順に焚いて、その五種の香りを聞き分ける遊びで
最初に紙に五本の縦線を記し、聞き分けた香が同じものなら
横線で結ぶという遊びだそうです。
私はまだ未体験なのですが、聞いているだけでも難しそうです…。
香道も古の女性のたしなみの一つだったという事を聞くと
五感全てを、常にいい状態にしておかなければならないのかもしれませんね。

そして、その感性や知性が文様としての源氏香を生み、
線の集まりに見えるものに雅やかな雰囲気を与えたのかもしれません。


けれど…
この香道ほど複雑なものでなくても
現代にはもっと手軽に香りを愉しむ方法があります。
お香やエッセンシャルオイルなどのアロマテラピーです。
ボディフレグランスのお店や、輸入雑貨店にはとてもたくさんの「香り」が揃い、
私たちを癒し、愉しませてくれます。

その中でも自分のお気に入りの系統の香りを見つけ、
香りを組み合わせてみるのは、ある意味では現代的な香道の一つかもしれませんね。


宗流


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by sou-ryu_mame | 2009-01-09 22:06 | 文様について

千年前の恋物語


こんにちは。
そろそろ街もお正月模様が抜け始め、
いよいよ本格的に冬の日常が戻ってきたような気配です。
ちょっと油断をすると、お正月の間なまっていた体が
調子を崩してしまいそうで怖い季節です。
お風邪など召されませんように…。


さて、本日は昨日の「色のお話」から再び逆戻り、
「文様のお話」です。
今日はその中でも源氏物語を主題にした
「文学文様・文学意匠」のお話です。


もう昨年となってしまいましたが、昨年はある記念の年だったのですが、
何の記念年かみなさまご存知でしょうか?
平安時代の女流作家・紫式部によって「源氏物語」が執筆された、
源氏物語・千年紀の年です。
文学作品としての認知度も人気も非常に高いこの「源氏物語」ですが
じつは、着物の意匠としても大変馴染みの深い物語なのです。


着物の意匠の中には、文学から主題をとるものが少なくありません。
八橋の意匠で有名な「伊勢物語」や前出の「源氏物語」は
古くより多くの意匠が残され、現在でも人気の高い意匠の一つです。
当時の雅やかな風情は、着物の意匠としては好適だったのでしょうね。


さて、この「源氏物語」ですが、数々の恋の浮名を流した美形の主人公、
「光源氏」の生涯と、その後の源氏の子孫たちの恋模様を描いた
絢爛豪華な歴史恋絵巻なのですが、
着物の意匠として使用される際は、光源氏の美しい容貌ではなく、
姫君の着物や王朝の建築や風景なども含め、
各場面のハイライトともいえる情景やそれにまつわるモチーフを
源氏物語の意匠として描かれます。


例えば幔幕と楽太鼓、鳥兜のモチーフでは「紅葉賀」
御簾と縁側に猫を配したモチーフは「若菜上」など、
それぞれの巻に登場するモチーフから
その意匠が「源氏物語」である事を暗に伝えるような手法がとられています。


…しかし、千年も経てなお支持される「源氏物語」とは
どうしてこれほど女性の心を強く掴むのでしょうね?
光源氏の美しさや、雅やかな平安王朝の様子も
文字に表される中では、個人の創造力に頼る部分が大きく
きっと形に表した瞬間、個人差が出るものかもしれません。

けれど、夕顔のような佳人薄命的な人生や
花散里のように、容姿より内実に優れた女性というような
登場人物の女性たちの像というものは、
女性であれば共感や関心をひくのかもしれません。

それに…
いつの時代であっても女性は美男子と、
人の恋模様に興味を抱くものなのかもしれませんね。



和装小物 宗流
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by sou-ryu_mame | 2009-01-08 17:11 | 文様について

色いろいろ2


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こんにちは。
あっという間に1月も7日です。
世間の雰囲気もお正月気分から日常の日々に戻ってきましたね。
お正月のご馳走になれてしまった胃も、
今日の七草粥でちょっとひと休みという方も多いのでしょうか。


さて、本日はしばらく続いていた「文様シリーズ」をお休みして
久々に「色」のお話です。
前回は、色の名前についてが中心でしたが、
今回は「襲色目(かさねいろめ)」についてです。

みなさんは各季節のイメージ色ってどんな色をお持ちでしょうか?
春の色・夏の色・秋の色・冬の色…
人それぞれに色々なイメージをお持ちだと思います。

厳密に言えば少しニュアンスが違うかもしれませんが、
襲色目とは、その季節を表す自然の風物の
色の組み合わせと考えてもらえれば、解り易いかもしれません。

十二単にもこの襲色目は多いに使われていました。
幾枚も美しい色の着物を重ね着した、その衣の色の配列を
示したものを襲色目とよびます。


たとえば、その一例をあげてみますと…
・春→紅梅 (表/紅梅 裏/蘇芳)
早春に咲く紅い梅の花をイメージしてあり、
その花の色に似た、かすかに紫をおびた淡い紅色と
赤味の深い赤紫色の組み合わせ。

・冬→枯色 (表/淡香 裏/青)
冬の枯野の情景をイメージしてあり、
枯草を思わせる薄い茶と深く静かな青(深緑)の組み合わせ。

…などなど、この組み合わせは約200種にものぼるそうです。


ところで、
この襲色目、元々は平安時代の貴族女性の十二単の色の組み合わせ
だったのなら、今の現代になかなか利用できないのでは?
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、この時代で十二単はなかなか日常には見ませんもの。

でも、一番簡単な襲色目の利用として
小物の帯揚&帯〆の色合わせに使われてみてはいかがでしょう?
初春の装いに、紅梅の襲色目の帯揚と帯〆なんて素敵です。
たとえ、そのものずばりの色ではなくても
色の持つ雰囲気で、季節感を演出できそうです。


今の時代、平安の頃とは自然の色も情景も、きっと変わっているのでしょう。
その当時の人々の豊かな感性をしのび、現代に生かすことは
とても大切な事だと思います。
ですが、今の時代にしか見られない現代の情景を
それぞれの感性で色になぞらえ、新しい自分だけの「襲色目」を作りだす。
それもまた「あり」ではないでしょうか?


宗流


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by sou-ryu_mame | 2009-01-07 16:14 | 色について

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