宗流がお届けする小さな豆知識。
by sou-ryu_mame
プロフィールを見る
画像一覧

<   2009年 02月 ( 24 )   > この月の画像一覧

こもの屋の小さなこもの展 カタログVOL8

c0163413_17393964.jpg

こんばんは。
本日の京都は昨日・一昨日とうってかわり
寒い一日となりました。
けれど、このくらいの気温が本来は正しいのかもしれません。
何しろ昨日以前は、この時期の気温とは思えないくらいでしたもの。
寒いのは嫌いですが、余りにも暖かすぎる冬も
何だか少し気持ちが悪いです。


さて、本日の画像は「こもの屋の小さなこもの展」内の
「Toys」というカテゴリに分類予定の帯留です。
明日くらいには他の5商品とともにUPできるかと思います♪

この帯留、商品名を「コチネッラ」といいます。
これはイタリア語で「てんとう虫」という意味です。
そのまんまですね…。

ところで、和装の中でこの「コチネッラ」と
似た言葉を聞く事がよくあります。
それは「コチニール」という赤の色素に使われる原料です。

エンジに近い濃い赤色で、生地の染色や顔料等に使用されます。
この「コチニール色素」、原料は実はカイガラムシ科の
「エンジムシ」という昆虫なのです。
この虫は中南米のペルー、エクアドル、チリ、メキシコに生息し、
サボテンの表面に棲み、樹液を吸って生きています。
見た目は粉を吹いたような白っぽい表面ですが
乾燥させてエタノールなどで抽出された色素は
前出のような濃いエンジ色をしています。
ちなみに、この色素は雌のみがもち、雄にはないそうです。

「コチネッラ」と「コチニール」が言葉の上で
何か関係があるのかどうかはわかりませんが…、
コチニール色素は結構身近なものにもよく使用させている
天然色素の一つとして知られています。


また天然色素というと、草木染めの印象が強いためか
植物から抽出されるものがほとんどと思われる事もあるのですが
原料は植物染料だけに限らず、コチニールなどの虫や、
鉱物などからも色素は作られています。
そして、様々な素材から得られたその各色が
私たちの身を包む生地を美しく染めているのです。



さて。
この「コチネッラ」、ちょっと可愛すぎるのでは?
と、思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
宗流では、あえて大人の女性に付けて頂きたいと思っています。

「お遊び」は子供の特権ですが、
「遊び心」は大人の特権!だと私は思います。

お子ちゃまでしたら普通に似合うデザインですが、
大人の女性の遊び心で付けて頂く方が
どうも「コチネッラ」も喜びそうな気がします。



宗流



※ただいまHPにて
「こもの屋の小さなこもの展」開催中です。
3/1まで開催しておりますので、どうぞご覧下さいませ。

和装小物 宗流
http://www.sou-ryu.jp
[PR]
by sou-ryu_mame | 2009-02-16 17:53 | 帯留について

本日より開催です!

c0163413_957542.jpg

おはようございます。
今朝の京都はいいお天気です。
寒くもなく、今日はお出かけ日和になりそうです♪


さて、先ほど2/15、AM10:00より
「こもの屋の小さなこもの展」が
宗流HPにて始まりました!

今回はお着物のオシャレアイテム、「帯留」のご紹介です。
刺繍帯留を中心に、様々な色柄をご用意いたしております。
これから暖かくなって、羽織やコートなしの
帯つき姿になると、帯周りのオシャレにも手が抜けません。
そんな時のアクセントに、帯留はいかがでしょうか?

スタンダードな色柄から、POPなフンイキのものまで
あなたの着姿をさらに魅力アップ!のお手伝いが
できれば幸いです。

3/1まで開催しておりますので
どうぞごゆっくりご覧下さいませ。
よろしくお願い申し上げます。



宗流



和装小物 宗流
http://www.sou-ryu.jp
[PR]
by sou-ryu_mame | 2009-02-15 10:16 | 宗流HPについて

「こもの屋の小さなこもの展」 カタログVOL7

c0163413_1045415.jpg

おはようございます。
本日はバレンタインデーですね♪
みなさん楽しい気分でお過ごしでしょうか?
今日もいい一日になりますように…。



さて、「こもの屋の小さなこもの展」本日は七日目です。
気づくと、もう一週間ほどになるんですね。
早いものです。

今日はのお話は「カメオ」についてです。
画像はToy-2101995-13の帯留。 
大きさは長さ約3.5cm・幅約2.7cm・高さ約1.4cmとなります。
(金具部分の高さを含みます)


宝飾店などのウインドウに、よく大きな巻貝に
繊細な彫り物を施したものを目にする事がよくあります。
カメオは貝殻だけでなく、大理石やメノウの表面に
貴婦人の像や花、鳥などの図柄を彫って加工した
美しい装飾品の総称です。


私はあまり(全く)宝飾品に詳しくないので
ネット検索をしてみたところ、このカメオの歴史はとても古く
古代ローマの時代にはもう存在していたそうです。
そして、宝飾品としての価値だけではなく
古代ギリシャ時代には、このカメオの技法を施した
宝石をはめこんだ指輪を、印章の代わりに使う事もあったようです。

またカメオの彫り方は大きく分けて二通りあり、
表面に浮き彫りを施したものをカメオ、
沈め彫りを施したものをインタリオというそうですが、
一般にはカメオとインタリオをまとめて「カメオ」と
呼ぶ場合が多いとのことでした。

美しい貝や宝石に、あれほど繊細で優雅なものを
彫り込むんですから、高価でも仕方ないのかもしれませんね…。


ですが高価なカメオはなかなか手に入りにくいものです。
今回「こもの展」でご紹介させて頂いておりますものは
アクリル樹脂に加工を施した「アクリルカメオ」といわれるもので
本物のシェルカメオやストーンカメオに比べ、
ずっとずっと安価にお手にして頂けます。
お値段にしては、レリーフ部分もなかなかきれいなものです。


それに…
本物のカメオだと、取り扱いやお手入れに心配がありますが
このアクリルカメオなら、どんどん使って頂いても大丈夫!

何しろ、宗流でご紹介しているのは「和装小物」なんですもの。
陳列するための装飾品ではありません。
「使ってなんぼの和装小物」だと私は思っています。


宗流


※明日2/15(AM:10:00~)より
「こもの屋の小さなこもの展」をHPにて開催します!
どうぞご覧下さいませ。(ページは本日2/14よりご覧頂けます)

和装小物 宗流
http://www.sou-ryu.jp
[PR]
by sou-ryu_mame | 2009-02-14 10:51 | 帯留について

「こもの屋の小さなこもの展」 カタログVOL6

c0163413_1537761.jpg

こんにちは。
明日の土曜日のお仕事がお休みの方は
今週もあと数時間を残すところ、なのでしょうか?
今日の京都は、お昼頃から少し雨がぱらついてきました。
夜遅くから本格的に降る、との事です…。


さて本日も「こもの屋の小さなこもの展」 カタログです。
早いもので、今日でVOL6となりました!


今日の帯留は、本日のお天気にちなみました♪
けれど…ちょっと分かりづらいかもしれませんね。
斜め45度の目玉おやじではないですよ(念のため)
これは目玉は目玉でも、「蛇の目傘」の帯留um-210420-1です。

こちらは紬の正絹生地にレーヨン糸で刺繍をほどこしてあり、
大きさは直径約4.5cm・高さ約1.6cmと、
少し大き目の帯留となります。(金具の高さを含みます)


さて、本日は「傘」
中でも「和傘」についてのお話です。
現代ではなかなか見なくなったこの「和傘」、
最近の若い人だと、傘と言えば「ビニール傘」を思い浮かべる
人も多いのかもしれませんが、明治時代以前は
現在のような金属製の骨をもった傘ではく、
この和傘が使われていました。

ちょっと調べてみたところ、
和傘には「番傘」と「蛇の目傘」の二通りあるそうです。
そして蛇の目傘は番傘より細身で、主に女性が使うものだそう。
また、この「蛇の目」は見た目の様子からきており、
開いたところを上からみると、ちょうど大きな蛇の目に似た
色分けの模様が描かれているため、この名前が付けられたそうです。
確かに目のように見えますね。


いまはなかなか使われる事の少ないこの「和傘」ですが、
オシャレ感でお洋服に合わせる場合を除いては
やはりきものにはとても似合うアイテムです。
どこかしっとりとした、色香のようなものを感じます。
これがビニール傘なら、きっとそうはいかないのでしょうが…。


ちなみに
日本には「日本洋傘振興協議会」なるものがあるそうで
その会では、毎年6月11日を「傘の日」と定めているそうです。
これは、暦上の梅雨入りが6月11日となっているのが由来だとか。

今年の6月11日はどうでしょうね。
もうその頃には梅雨入りしているのでしょうか…?

もしきもののお好きな方がいらっしゃいましたら
今年の梅雨には「和傘」をお試しになってみてはいかがでしょうか。



宗流



和装小物 宗流
http://www.sou-ryu.jp
[PR]
by sou-ryu_mame | 2009-02-13 16:21 | 帯留について

「こもの屋の小さなこもの展」 カタログVOL5

c0163413_16485619.jpg

こんにちは。
本日の京都は昨日の雨も残らず
比較的良いお天気で暖かな日中でした。
こういう日が続くといいのですが…。


さて、本日も「こもの屋の小さなこもの展」カタログ、第五日目です。
今日は私の大好きな冬の花、椿の刺繍帯留Tsu-210380-4です。
こちらの帯留は、紬の正絹生地にレーヨン糸で刺繍をほどこしてあり、
大きさは直径約3.4cm・高さ約1.4cmとなります。(金具の高さを含みます)


さて椿…庭樹として、よく目にする花ですが、
よくよく考えてみると、思いがけず「椿」は生活の中に
その名前や姿は溶け込んでいます。

シャンプーの「TSUBAKI]
エンターティメントとして、映画の「椿三十郎」
資生堂のシンボルマーク
そして、デュマの小説「椿姫」など、結構あります…。


中でもアレクサンドル・デュマ・フィスの描いた悲恋小説「椿姫」を
お好きな方は結構多いのでしょうね。
私もその中の一人です。
「椿姫 La Dame aux camelias」は絶世の美女と謳われた娼婦
マルグリットとアルマン青年の恋模様を描いたもので
オペラの演目としても人気の高い物語です。

私は以前、この椿姫を読んだ時、
どうしてもイメージとして何か引っかかりを感じました。
と、いうのも日本の庭園などでおなじみの「椿」の花と
ヨーロッパの美女が、どうも頭の中で噛み合わなかったのです。


…が、ある時この「椿」の花の由来を知り、妙に納得しました。
実はもともと日本で扱われる椿は、日本の藪椿という原種から
18世紀頃に盛んに品種改良を行われたもので
西洋の「西洋椿」とは少し趣きが違うようです。
日本の椿に対して西洋式の美意識からか、
西洋椿は花も概して大きめで八重のものが多く
日本のものより華やかなものが多いとの事でした。


そして、この椿を西洋に持ち帰った人が
宣教師のカメリア(カメル)という人で、
現在の椿の学名「camellia japonica」のもとになったそうです。


けれど…
西洋椿の華やかさもいいのですが、
やっぱり私は日本の椿、特に「侘助」が一番好きです。
ひっそりとやや下向き加減に咲く、この小ぶりな花は
独特の控えめな日本の美しさを表しているように
思えてなりません。


宗流


和装小物 宗流
http://www.sou-ryu.jp
[PR]
by sou-ryu_mame | 2009-02-12 17:32 | 帯留について

「こもの屋の小さなこもの展」 カタログ VOL4

c0163413_20383510.jpg

こんばんは。
本日の京都はあいにくのお天気でしたが
みなさんのお住まいの地域はいかがでしたか?
いい祝日をお過ごしになられたでしょうか…♪

さて、本日は「こもの屋の小さなこもの展」カタログ第四日目です。
まだまだご紹介したい商品はたくさんありますので
いましばらくお付き合い下さいね。


今日の帯留画像は「打ち出の小槌」uti-210380-3です。
色パターンは4パターンありますが、
いちばんおめでたい(?)カンジのものを載せてみました。

こちらは正絹の小さなドット柄の生地に、
打ち出の小槌の刺繍加工がされています。
大きさは直径約3.4cm・高さ約1.4cm。(金具の高さを含みます)
一番オーソドックスで扱いやすい大きさだと思います。


この打ち出の小槌、昔話では振ると何でも願いが叶うアイテムとの
お話を聞いたことがあったのですが、
ちょっとネット検索してみたら、いいお話がありましたので
内容は割愛させて頂きますが、↓よりぜひご覧ください。
打ち出の小槌のお話
ほのぼのとしたいいお話ですよ。


ところで…
この帯留の小槌は振っても何も出ては来ませんが、
もし何でも願いの叶う小槌があったとしたら、
みなさんは何をお願いされるのでしょう…?


私は
「絶世の美貌と、明晰な頭脳!」

と、お願いしたいところですが…二つはちょっと欲張りすぎですかね。
まぁそれは諦めるとして、
謙虚なところで「ささやかな幸せ」でしょうか。
もちろん幸せの種類はたくさんありますが
053.gifにあふれた生活ですかね。
一応女の子(?)ですから。


「笑う門には福来たる」ではないですが、
装いの中に縁起ものを加えるだけで、
happyな気分になれるかも…です。


宗流


和装小物 宗流
http://www.sou-ryu.jp
[PR]
by sou-ryu_mame | 2009-02-11 20:50 | 帯留について

「こもの屋の小さなこもの展」 カタログ VOL3

c0163413_1751535.jpg

こんばんは。
今週も始まったばかりなのに、
また明日は建国記念日で祝日ですね。
嬉しいようなリズムが狂うような…微妙なところです。


さて、本日も「こもの屋の小さなこもの展」 カタログ第三日目です。
画像は帯留で、「Toys」というカテゴリの商品です。

こちらのグループの商品は全て、
「made in 宗流」の小物たちです。
私が個人的に好きな物を、好きなように組み合わせ、
ついふらふら~っと生まれてきた帯留です。



左側の白黒コンビは、木製の四角い台に
市松模様のシェルボタンを組み合わせています。
そして、左の黄色の帯留は
丸い木製の台に、ボーンボタンを合わせました。


これらの「Toys」の商品は
私の大好きなアジア・アフリカ系の雑貨を使って作っていますが、
材料となるものは、素材を知ると結構驚きました。

白黒コンビは普段からシャツやブラウスなどで
おなじみのシェル(貝)ボタンですが、
右の黄色の素材、何だと思いますか?

実は、水牛の骨なんです。
雑貨店のお店の方に聞くと、水牛の骨を着色して
柄を彫りこんであるとの事。
そして、本日のブログではご紹介していませんが、
水牛の角の彫刻ボタン、ラクダのボーンボタンなども
今回の帯留の素材として使っています。

どれも素材を聞くと、最初は「!」と感じましたが、
手触りや素材感はなかなかのものではないかと思います。


広い世界には、私が全く想像もつかなかった
色々な民芸・工芸品があるものだと、つくづく思います。
いろんな面白いもの、たくさん見てみたいです!



素人作品ですが、もしお気に召していただければ
大変嬉しく思います。


宗流 


和装小物 宗流
http://www.sou-ryu.jp
[PR]
by sou-ryu_mame | 2009-02-10 18:12 | 帯留について

「こもの屋の小さなこもの展」 カタログ VOL2


c0163413_17575044.jpg

こんばんは。
週明け一日目はいかがでしたか?
お休みの昨日のお疲れをひきずっての
お仕事の方も多かったのでしょうか?
今週も良い一週間になりますように…。


さて、本日は「こもの屋の小さなこもの展」
カタログVOL2です!
今日は「源氏香の刺繍帯留」gen-210420-5です。

このシリーズは、全部で6色のパターンがあるのですが、
個人的に、私は本日の画像の色が一番好きです。
淡い生成色に、ピンクとブルーグレーが映えます。

ちょっと大げさですが、春の花霞のような雰囲気に思います。

ところで、この源氏香の図、何の図か調べてみましたら、
どちらも一部欠けてますが、どうやら「御幸」と
「花宴」のようでした。

ちなみに…
「御幸」は源氏物語の第29帖。
夕顔の娘「玉鬘」と父の内大臣親子の対面が描かれています。
そして、「花宴」は第8帖・源氏と朧月夜のお話です。


たぶん「御幸」と「花宴」だと思うのですが、
私の勘違いという事は大いにあり得ます!
…もしお時間のあるお方はぜひご確認を!


こちらの帯留は大きさは直径約4.5cm・
高さ約1.5cmとなります。


源氏物語関連の展示会や演目などのお出かけに
さりげなくつけて頂くのもお洒落ではないかと思います。


ぜひご覧下さいませ。
よろしくお願いいたします!


宗流


和装小物 宗流
http://www.sou-ryu.jp
[PR]
by sou-ryu_mame | 2009-02-09 18:01 | 帯留について

「こもの屋の小さなこもの展」 カタログ VOL1



c0163413_19394581.jpg

こんばんは。
お休みの1日はあっというまですね。
明日からまた一週間の始まりです。
頑張らなきゃ~!


さて、本日からこの「宗流 まめ知識」は
2・15より宗流HPで始まります、
「こもの屋のこもの展」の商品紹介をご覧いただきます。

どうぞあなたのお気に入りの一点が見つかります事を
心より願っております。


まず第一回目の今日は、
「もりたさんの帯留」・mo-210350-1です。
こちらの「もりたもとこ」さんの帯留は、
紫壇の木でできた木製の土台に、
エポキシ樹脂で模様を描いたPOPで温かみのある商品です。

大きさは長さ約4cm・幅約2.4cm・高さ約1.5cmとなります。
ころんとしたカタチが、何とも愛らしいです。


もりたもとこさんは、京都を拠点にオリジナル商品を開発・販売される傍ら、
雑誌等の着物コーディネートやブランドのディレクターを
務めていらっしゃる方です。

昨年、京都で開催された「オモノリ」という展示会で
初めてお会いできたのですが、何とも雰囲気の良いお方でした。
私のような駆け出しひよっこが言うのは生意気ですが
商品も、もりたさんのお人柄が反映されている気がします。


今回の「こもの展」では、まだまだ少ないのですが
「もりたさんの帯留」として8点をご紹介させて頂きます。
今回ご紹介させて頂いた商品以外にも
かわいい帯留をご用意させて頂きました。


ぜひご覧下さいませ。
よろしくお願いいたします!


宗流


和装小物 宗流
http://www.sou-ryu.jp
[PR]
by sou-ryu_mame | 2009-02-08 19:43 | 帯留について

水辺の文様


こんばんは。
土曜日の夜、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
私もようやく今週の仕事を終え、一息ついてます。
今週も頑張りました!


さて休日前に、本日は文様の話第七回、
「水辺の文様」に関するお話です。


水辺にはたくさんの文様が隠れています。
まずは水本体として、流水文・観世水、
そして、水の中で生活する生き物たちです。

この水中の生き物たち、文様のいわれとしては
かなり立派なものが多いのです。

まずは魚の鯉。
これは古い中国の言い伝えによると、鯉は滝を登り
龍に変化すると言われていることから、
立身出世の象徴とされ、ここから「登竜門」の言葉を生みました。
また亀は、これもご存じの通り長寿の象徴です。

水辺に描かれることの多いトンボ。
これも同じ昆虫の仲間を捕食して生き、
一直線に前進して後ろへ引かないことから「勝虫」と呼ばれ、
戦国時代は武運長久の願いを込めてよく使われた文様です。


そして、水の中の生き物の中でも「長」のような存在、龍。
これは生物の始まりは魑龍(ちりゅう)魅(みりゅう)
魍(もうりゅう)魎(りょうりゅう)の四つの小さな龍から生まれ
そこから全ての生き物に派生したと、中国では言われており
龍の文様は特に神聖なものとして扱われてきました。


中国だけでなく、日本でも権力の象徴や、
気運の上昇のシンボルとして尊ばれ、水神(蛇の場合も)
としても崇められてきました。
また、その龍や蛇の体を覆う「うろこ」も文様となっています。

これは三角形の文様で、
単独で描かれることはあまりなく、いくつか互位置に連ねて
「うろこ文様」と呼ばれています。

この三角形はそもそも病魔を表すと言われ
またそれと同時にそれらを排斥する強い呪性を
持ち合わせるものとして考えられてきました。
その結果、古くより厄除けや魔除にも多用されてきたのです。
うろこを持つ蛇が、脱皮する事を回生として
うろこにそのような願いを込めたとも言われています。


そう思えば…水の中には虫が魚に食べられ、
その魚を龍や蛇がまた食べるといった食物連鎖と同じように
文様にも連鎖があるような気さえしてきます。
とんぼのように小さな生き物から、空想の龍に至るまで
文様にしてしまう、古人の発想の豊かさには
今更ながら驚かされるばかりです。



ちなみに…本日唐突に「水辺の」というお話になったのは
宗流HPでは、来る2/15より
「こもの屋の小さなこもの展」と題して、
帯留をたくさんご紹介させて頂きます。
その中の一つに、「うろこ」の柄の帯留があり、
本日のお題はそこからの延長となりました。
また宜しければご覧下さいね。


宗流


和装小物 宗流
http://www.sou-ryu.jp
[PR]
by sou-ryu_mame | 2009-02-07 23:47 | 文様について

最新の記事

再び「衿」のお話
at 2011-02-02 22:30
半襟の日
at 2011-01-20 00:22
睦月の節句
at 2011-01-16 18:21
2010 正倉院展 その3
at 2010-11-20 18:23
2010 正倉院展 その2
at 2010-11-03 17:01

お気に入りブログ

。*゜ミルクブラウン色の...

ライフログ

検索

ファン

ブログジャンル

画像一覧