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きもの検定 文様について 古典文様のいろいろ


こんばんは。
ここしばらく…週末のお休みがお勉強とお家のお片付けで
消化されつつあるのが、若干不満な宗流です^^;
しかし、この時期はいたしかたありませんねぇ…。
ぶつぶつ言っても始まりません!
本日もお勉強とまいりましょう^^


さて。
そんなやる気を奮い起そうという時は、自分の好きな分野の
おさらいが一番です。
本日は文様についてのシリーズ第一弾、古典文様のいろいろです。
どうぞよろしくお付き合い下さいね^^


文様=模様には、本当に様々な種類のものがあり、
その数たるや恐ろしい数に上ります。
そして、古くから使われている文様には、図柄としての役割だけでなく
その文様一つ一つにちゃんと意味が込められており、
それぞれの場面に相応しい文様を選ぶ事は、その場面、場面で
身につける者の気持ちを、無言のうちに表す事ができます。
今日はそんな文様の中からいくつかの大きなグループに分けたものを
ご紹介してまいりたいと思います^^



正倉院文様


正倉院文様は、奈良時代に建立された東大寺の正倉院に所蔵される
聖武天皇ゆかりの宝物などにあらわされた文様をさします。
これらの宝物は、遠くは西アジアや中国などからシルクロードを経て
日本へと伝来し、国際色豊かな色柄が特徴の一つです。
宝物の中の染織品に至っては、およそ数十万点ともいわれており
現在では損傷の激しいものもありますが、いまもなお当時の色柄を保ち
当時の様子を垣間見る事ができます。
これらの染織品は一般的に「正倉院裂(しょうそういんぎれ)」と呼ばれ
華文・唐草文・唐花などの植物を表したもの、鳳凰・鹿・麒麟などの
動物を表したもの、また動物と人を組み合わせたものなどがあり、
この正倉院文様はその格調の高さから、現在も留袖や袋帯の文様として
好まれてます。

葡萄唐草文(ぶどうからくさもん)
連珠文(れんじゅもん)
狩猟紋(しゅりょうもん)
樹下鳥獣文(じゅかちょうじゅうもん)
宝想華文(ほうそうげもん)       など。





有職文様


有職は平安時代には「有識」の字が充てられていたといいます。
これは博識であり、教養豊かなという意味合いを持っています。
この有職模様は、平安時代の公家階級の装束・調度品・牛車などの
装飾に用いられた伝統的な文様を総称するものです。
有職文様の中でよく知られているものに、小葵や立涌、菱紋や襷紋
などがありますが、これらの多くはもともと中国から伝わったとされ
時を経るに従い、当時の日本人好みにアレンジされたそうです。
また現在でも宮廷行事の衣装などに使用される桐竹鳳凰紋などは
簡素なデザインとはまた違い、天皇家の紋であるとともに社会的に
意味を持つ符号との考え方も存在するそうです。

浮線綾文(ふせんりょうもん)※綾織物の事でもある
窠文(かもん)※中国では水鳥の巣を表す
鸚鵡円文(おうむえんもん)
縦四菱遠文(たてよつびしとおもん)    など。





名物裂文様


茶道に使われる茶器の仕覆(しふく)や掛け軸の表装、袱紗の柄等に
用いられる裂地の事を、名物裂文様と言います。
これらの多くは、江戸時代に日本にもたらされたインド更紗や東南アジア
各国の染織品に強く影響を受けていると言われ、どことなく異国情緒が
感じられる文様です。
この名物裂の特徴の一つとして、利休緞子(りきゅうどんす)や角倉金欄
(すみのくらきんらん)など人物の名前からとられたものが多くあります。
またその由来や柄の名称の後に、その生地の名称がつくものも多くあります。

吉野間道(よしのかんどう)※島原名妓の吉野太夫から
糸屋風通(いとやふうつう)※利休の門人、糸屋宗有から
遠州緞子(えんしゅうどんす)※江戸時代の大名、小堀遠州(小堀 政一)から
有栖川錦(ありすがわにしき)        など。




光琳文様


桃山時代から江戸時代にかけて、本阿弥光悦・俵屋宗達を始祖として
尾形光琳・乾山、酒井抱一らに至る美術系譜を総称して琳派といい
この琳派の作風を持つ文様の事を一般的に光琳文様と言います。
またこれらの文様の特徴として、写実的でありながらもそのフォルムは
計算された簡略化を見せています。

光琳松(こうりんまつ
光琳波(こうりんなみ)
光琳梅(こうりんうめ)          など。




…上に四つの文様のグループを簡単にご説明させていただきましたが
本当に文様の種類はたくさんあります。
できればその一つ一つをゆっくりと時間をかけてご紹介させて頂きたいのですが
何分時間があまりなく、ざっと駆け足でまいりたいと思います。
実はこの文様シリーズ、宗流の唯一得意とする分野ですが、
それに時間を費やしていると、おそらく来年までかかる恐れアリ!
特に上の琳派・光琳文様についてはかなり頑張りそうですが、
それではいけませんので、泣く泣くはしょる事に致します。ザンネン
ですが、あと数回文様のお話は続く予定をしております^^
よろしくお付き合い下さいね。




宗流
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by sou-ryu_mame | 2010-09-12 01:00 | きもの検定について

きもの検定 通過儀礼について


こんばんは。
今週も一週間が終わりました。
明日はお休みだと思うと、前の日の夜は何となく
気分的にほっとする宗流です^^


さて。
前回は年中行事のお話をさせて頂きましたが
今回はその延長で、人生の節目節目で出会う行事、
通過儀礼」のお話です。
少し長いお話となりますので、今日はさくさくとまいりましょう!


人が人として生まれ、その命を全うするまでの期間、
その節目にはそれを祝うための行事がたくさんあります。
そして、そのそれぞれの行事にはその場に相応しい装いもあります。
本日はその中でも子供の行事ときものの関係のお話を中心にお送りいたします。


宮参り


子供が誕生し、最初の通過儀礼が宮参りです。
一般には男児は生後31日目、女児は33日目という地域が多いものの、
現在では約一ヶ月後に行われています。
この時、赤ちゃんには初着を着せ、その上に お祝い着(男児はのしめという)を
着せかけます。
このお祝い着は背縫いをしないで幅いっぱいを身頃に使ったもので
帯のかわりに幅の広い紐が付いています。


※ 子供用の背縫いのない一ツ身の着物を着ると魔が差す、
といわれる事から、子供の着物の背中には「背守り」という背縫いに見せた
縫い目を入れる事があります。また「押絵紋」という花や季節の風物を
モチーフにしたアップリケのようなものを付ける場合もあります。



七五三


毎年11月15日に、三・五・七歳に達した子供に晴れ着を着せ、神社にその成長を
祈願する行事が七五三(地域によっては紐落としという)です。

三歳児の祝いの原型は、平安時代に始まった「髪置き」という儀式に起源を持ちます。
これは男女とも髪を伸ばし始めるという儀式だったと言われています。
現在ではこの三歳の祝いには(女児)、三ツ身の着物に柔らかな生地で作った
兵児帯のようなしごきを締め、その上から被布を着せます。


五歳児の祝いの原型は、平安時代の公家階級で行われていた「着袴(ちゃっこ)」
という儀式から生まれました。これは文字の通り、初めて袴を身につける儀式
と言われています。
五歳児の装い(男児)は、大人のものと同じ五つ紋の羽織袴を身につけます。


七歳地の祝いの原型は、室町時代頃から行われていた「帯解き」と呼ばれる儀式が
起源で、この頃から初めて帯を締める儀式とされています。
七歳児の装い(女児)は被布を付けない四ツ身の長袖の着物姿で、帯解きの由来どおり
子供用の帯を締め、帯下にはしごき、胸元には筥迫(はこせこ)を飾ります。


※ 三ツ身・四ツ身は、身丈の三倍・四倍の布地で身頃を裁つことから
そう呼ばれるようになりました。



十三まいり


十三参りとは数え年で13歳になる男女が虚空蔵菩薩や寺社仏閣にお参りする行事で
18世紀頃から始まったとされています。
この頃の女子の着物は、本裁ちのものを肩揚げし、おはしょりを取って
大人用の帯を締めます。またこの頃の肩揚げした着物を、成人式に着用する
場合もあります。



現在のように、子供が生まれてその子が無事成人する事が当り前では
なかった時代、こうした子供の通過儀礼は特別な意味合いを持っていたようです。
今でこそこうした行事はお祭りのような雰囲気がありますが、
かつては子供の成長を切に願う気持ちが強かったのでしょうね。
現在なら子供が生まれ、その子供が身につける衣服に関しては
着心地が良く、愛らしいものが好まれるのでしょうが、
昔はこどもの初着に麻の葉の柄をよく着せていたそうです。
これは麻の葉が成長が早く、またまっすぐ伸びていく事、
そしてこの柄が魔よけの模様と言われており、親が子供に健やかな
成長を願う事からだそうです。

けれど、子供の健やかな成長を願うのはいつの時代も同じ。
今年もあと二カ月ほどすると、そうした愛情をたくさん受けて元気に笑う
子供たちの姿があちらこちらで見られるのでしょうね^^



宗流
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by sou-ryu_mame | 2010-09-11 00:33 | きもの検定について

きもの検定 年中行事について



こんばんは。
昨日は台風9号の影響で、豪雨に見舞われた地域もあるようですね。
みなさまのお住まいの地域は大丈夫だったでしょうか?
京都は昨日の朝に強い雨が降ったきりで、
日中はほとんど雨も見られませんでした。

でも、台風が過ぎ去ったせいなのか、今日はとても涼しく
過ごしやすい一日となりました。
雨や台風は時に猛威をふるい、私たちの生活を脅かしますが
気候の中では次の季節を連れてくる、とても大事なものです。
ひと雨ごとに、ひと風ごとに季節は秋へ。
実りの秋は、もうすぐそこなのでしょうか。



さて。
季節のお話から今日は始まりましたが、
本日お伝え致しますお話は、その季節に関するものです。
日本には、毎年特定の時期に行われる伝統的な行事があります。
年間に幾つかそうしたものは見られるのですが、それらを総称して
年中行事といいます。
今日は日本に古くからある年中行事「節句」のお話です。


今日(もう日付も変わりますが)9/9はある節句の日なのですが
この日が何の節句かご存知でしょうか?
本日は重陽の節句です。
日本でいわゆる節句と言われる日は五つあり、これを五節句といいます。

一月七日 人日(じんじつ)の節句
三月三日 上巳(じょうし)の節句
五月五日 端午(たんご)の節句
七月七日 七夕(しちせき)の節句
九月九日 重陽(ちょうよう)の節句  の五つです。


この節句はもともと中国の暦から伝わったもので、
日本の風習や地域性に合わせ、少しずつ変化しながら現在に至っています。
古くは節日(せきちに)といい、朝廷では宴席が設けられていましたが
広く民衆に広まるようになったのは、江戸幕府が公的なものとして
定めてからだと言われています。

この各節句には、それぞれの行事がとり行われ、またその節句には
季節の植物がつきものとなります。
以下にそれぞれの節句をまとめてみましたので、見てまいりましょう。



人日の節句

この日は「七草の節句」とも呼ばれ、古来中国ではこの日七種類の
野菜の入ったとろみのある汁ものを食する風習があり、平安時代にこれが伝わり
日本では七草粥を食し、七草の節句を祝う風習が江戸時代頃に定着しました。

※ 七草→セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ



上巳の節句

三月のこの日の頃は、桃の花の季節というところから、桃の節句ともいわれる。
また三月三日は雛祭りの日として知られるが、この起源は平安時代の両家の子女の
「雛あそび」といわれ、江戸時代には人形遊びと節句が結びついて、行事として
発展しました。



端午の節句

端午の節句は男児の健やかな成長を祝う行事で、尚武の言葉にかけて菖蒲の節句
ともいわれています。


七夕の節句

七夕は織姫・彦星伝説で笹に願い事をかける事でもよく知られていますが
その他に芋の葉の露で墨を摺り、七枚の梶の葉に歌をたむけ、書道の上達を願う
日でもあります。



重陽の節句

陽数の極である9が重なる日であることから「重陽」と呼ばれており、この頃は
菊の美しい季節でもある事から、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を
酌み交わして節句を祝ったと言われています。



日本の伝統的な行事は、現在でもその行事自体は残っているものの
その謂れについては、なおざりになっている部分も確かにあります。
ですが、それぞれの節句にはそれが行事となった所以があります。
それら全てを知る事は難しくても、その季節の花や植物であったり
その日に食される食べ物を知る事も、季節を感じる一つではないでしょうか。
節句とは一年の季節を知る行事、そしてその一年の巡りに感謝する日。
古の人々もそんな風に感じていたのではないかしら…宗流はそう思います。




宗流
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by sou-ryu_mame | 2010-09-10 00:08 | きもの検定について

きもの検定 織機について



こんばんは。

この夏、雨が少ないと言われていたのに
台風9号で、大きな豪雨の被害がもたらされた地域の
方もいらっしゃるのですね…。
心よりお見舞い申し上げます。

自然や天災の前では、いかに文明が発達したとはいえ
私たちの生活は脆弱なものなのかもしれませんね。
私たちの心を癒すのも、たくさんのものを奪うのも同じ自然。
その大きさや強さを痛感せずにはいられません。



さて。
本日もお勉強とまいります。
昨日は織の三原則を中心にお伝えいたしましたが、
本日はその織を生む「織機」のお話です。
どうぞよろしくお付き合い下さいね。


織機と一口に言っても、その種類は様々です。
人の手を主に介するいざり機や高機、動力を介しての力織機など
生産される織物や、その生産性はそれぞれ違いが見られます。
本日はイラストをもとに、「高機」のしくみをご紹介してまいります。

まずは織機のイラストをご覧頂きましょう。



c0163413_23165446.jpg




この織機は高機といい、いざり機(地機)という古式のものから
発達したものだといわれています。
いざり機は織り手が床に座り、機に張る経糸を腰にかけて、
腰の屈伸で糸の張り具合を調節しながら織る織機で、現在も本場結城紬
などはこの機で織られています。
そのいざり機に対し、高機は腰の位置も高くなり、人の身体で調整していた
経糸を動かす作業も、「綜絖」という装置が行います。
これによって経糸の上げ下げが起こり、その間を緯糸が通る事により
生地が織られていくという仕組みです。


では、それぞれの装置の名称と役割を見てみましょう。



1:杼(ひ)

緯糸を経糸の間に通すための道具で、中に管を収納しています。



2:管(くだ)

緯糸を巻く木製の棒で、杼の中にセットされます。



3:千巻(ちまき)

織り上がった生地を巻き取ってゆくローラーのようなものです。



4:綜絖(そうこう)

緯糸が通る杼口を作るため、経糸を上げ下げする装置です。
仕切りのように経糸を通す枠(綜絖枠)に連動しており
機の上部と糸でつなぐもの(糸綜絖)と、細い金属性のもので
つなぐもの(針金綜絖)があります。この綜絖の数は「本」で数え
数が多いほど複雑な模様が織られます。また綜絖枠は「枚」で数えます。



5:千切(ちきり)

経糸となる糸を、織物に必要な本数分準備する「整経」作業の後、
経糸を巻き取る装置です。



6:筬(おさ)

竹や金属の薄い板を櫛の歯のように金等間隔に並べたもので、
経糸が絡まないよう整理するとともの、緯糸を打ち込むために使われます。



7:踏み木(ふみき

綜絖を糸でつなぎ、足で踏んで経糸を上げ下げして杼口を開く装置です。




基本的に織機は、1、経糸を一定の張力で固定する
2、経糸をグループ分けして上下に動かし、杼口を作る
3、杼口に緯いとを通す 4、緯糸を打ち込む
といった仕組みが必要となってきます。現在織物のさかんな京都の西陣でも
このような高機が使われていますが、この高機が使われる以前は、
大きな二階建ての機に一人は織り子として下に座り、二階の部分にもう一人の
人間が経糸を引き上げる役目としていたのです。
これは織り手と綜絖の役目をする、二人ひと組の息があっていなければ
ならないため、歌を歌いながら綜絖の上げ下げや杼を通したと言います。

それは、きっと重労働だったのでしょうね。
でも、機織りのギッコン、バッタンという音と共に、
機織りの歌が聞こえる風景を想像すると、どこかのどかなものにも
思えてくる宗流です。



宗流
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by sou-ryu_mame | 2010-09-08 23:17 | きもの検定について

きもの検定 織り組織について



こんばんは。
つい週末に京都は39.9℃という、九月では異常な
暑さを記録したと思ったら、週明けからはどうも
空模様が怪しくなってきました。
台風で雨風が強くなってきた地方もあるようですね。
みなさまのお住まいの地域は大丈夫でしょうか?
全国的に大きな被害が出ませんように…。


さて、昨日はお休みしてしまいましたが
本日もお勉強にまいりましょう!
今回は「織り」についてのお話です。
よろしくお付き合いくださいね^^



糸が生地となる「織物」は、縦に並ぶ「経糸(たていと)」と、
その経糸に交差する「緯糸(よこいと)」から構成されています。
この経糸と緯糸の組み合わせにより、生地には様々な織り模様が表れます。
その中でも平織・綾織・繻子織という織り方は、織物の基本となるもので
「三原組織」とよばれています。

以下に簡単な図で各織物の構成を表してみました。
黒色の線は経糸を、水色の線は緯糸で構成していますが
少し解り辛い点はご容赦下さいね^^;




●平織


c0163413_23304271.jpg



織物のもっとも基本的な組織です。
経緯が一本ずつ交互に組み合わされており、
織り上がった生地は表裏が同じ状態になります。
丈夫で多様な織物に利用され、一般的にかたく
平滑なものが織られます。
この平織を利用する生地には、羽二重・縮緬・
御召・紬・浴衣地などがあります。





●綾織(斜紋織)


c0163413_23311580.jpg



経糸または緯糸が浮き、織面に斜めに綾線が
走っている織物です。
別の名称で斜紋織ともよばれています。
平織に較べると柔らかで伸びやすく光沢があり
ますが、耐久性はやや劣ります。
この綾織は能装束に使われる唐織や、綿ネル・
デニムなどがあります。





●繻子織(朱子織)


c0163413_23314444.jpg



経糸・緯糸が五本以上から構成される織物です。
経・緯どちらかの糸の浮きが非常に少なく、経糸
または緯糸のみが表に表れているように見える
のが特徴で、平織や綾織りに比べると表面が滑らか
で光沢がありますが、強度は劣ります。
この繻子織には綸子や緞子などがあり、サテン
などもその一つです。






以上の三つが織の三原組織とよばれるものです。
それに捩り織という織り方を加えた四種類が織り組織の基本と
言われています。


※ 捩り織は隣接した経糸を互いに捩り合わせた織物で、
からみ織ともいいます。経糸が捩れる間を緯糸を通して織られるため
生地には隙間ができます。通気性の良い夏物の紗・絽・羅などに
この織り方が使われます。




…ところで、これらの生地を織る時に経糸を上げ下げして
緯糸を通す作業の事を綜絖(そうこう)といい、また織機に
備え付けられた装置そのものも同じ呼び方をします。
ですが、この綜絖と織機についてはまた次回のお話で詳しく
ご紹介してまいりたいと思います^^



宗流
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by sou-ryu_mame | 2010-09-07 23:33 | きもの検定について

きもの検定 絹について その3



こんばんは。

本日はかなりのハイペースで頑張ってます!(←自己満足)
今回は「絹について」糸のお話をお伝えしておりますが
それも今回で第三回目。このシリーズも一旦最終回です!
今回はその総決算(?)、絹糸の色々をご紹介致します。

糸はその製法、また用途によって様々な特徴と名称を得ます。
なかなか糸の状態でお目にかかる機会はないのですが、
まずはその名称と特徴をご覧頂きたいと思います。
どうぞよろしくお付き合い下さいね^^





真綿 …  繭を重層で煮てセリシンを溶かし、広げて乾燥させたもの。
      そのまま防寒用の綿入れなどに使ったり、引き伸ばして
      真綿糸や手紬糸などにします。


繭糸 …  繭を構成する糸、または繭からほどいた糸。シルクの本体であるフィブロイン
      とセリシンで出来ています。



真綿糸 … 真綿を引き伸ばして糸にしたもの。ふっくらと軽く暖かな糸になり、紬織物
      によく使われます。



生糸 …  数個の繭から糸を引きだして抱合し、1本の糸状にしたもの。
      ほとんど撚りはなく、未精錬でゴワゴワと固い手触りです。
      生糸を使った織物を「後練織物」とよび、代表的なものに
      縮緬・羽二重などがあります。


座繰り糸 … 手動式、足踏み式などの伝統的な座繰り機で作った生糸。
      繭を煮て糸をほどきやすくしてから座繰り機を使い、生糸を
      一本ずつ引き出します。手作業のため、機械操糸(製糸)と
      比べて、糸には微妙な太細があり、生地は独特の味わいにな
      ります。代表的なものに牛首紬があります。


手紬糸 … 真綿から手工的に糸を引きだしたもの。唾液をつけながら引き
      出し、撚りをかけずに糸を作ります。糸には節や太細があり、
      空気を多く含むため、織物は独特の風合いがあり暖かいのが特徴。
      現在手紬糸を使うのは本場結城紬のみ。


手紡ぎ糸 … 真綿から手紡機で引き出した糸。節があり、撚りのかかった糸
      になります。手作業なので技術が必要。塩沢紬の糸が代表的。
      手紡機で紡いだ綿糸も同名称。


練糸 …  生糸を精錬してセリシンを取り除き、フィブロインを主体とした糸。
      絹本来の光沢と手触りがあり、精錬の程度によって固さが異なります。
      この糸を使用した織物は「先練織物」とよび、代表的なものには御召
      があります。


節糸 …  ところどころに太細の節のある糸。織物になると布面に表れる節が
      独特の表情になります。太めでやや固いものが多く、紬織物に多様されます。



絹紡糸 … 生糸にできないくず繭や製糸くずを原料とし、紡績機で紡いだ絹糸の事。



玉糸 …  2匹の蚕が作った玉繭(同功繭)から作られた糸。玉繭は糸の出る口が2つ
      あり、片方の繭糸を切りながら作るため、一方の繭糸が絡みついて、節の
      ある太めの生糸になります。織物では牛首紬が代表的。



野蚕糸 … 山野に自生する野生の繭から取った糸。蚕には柞蚕(タッサー)、天蚕(山繭)
      ムガ蚕など。太くて粗硬なものが多いが味わいがあり、絹織物になります。



天蚕糸 … 山繭糸ともいい、野蚕の一種で天蚕の繭から取った糸。繭は黄緑色。稀少で
      「絹のダイヤモンド」と呼ばれ珍重されています。糸は緑がかって独特のツヤが
      あります。


柞蚕糸 … 野蚕の一種でタッサーシルクともいいます。柞蚕繭から操糸した黄褐色の生糸。
      中国やインドが主産地。粗硬で野趣のある絹織物になります。



撚り糸 … 撚りをかけた糸。一般に生糸はほとんど無撚りですが、糸を強くしたり織物の
      味を出すために撚りをかけて使います。撚りをかける回転数によって少ないもの
      から甘撚糸・並撚糸・強撚糸などがあり、撚りをかける方向によってS撚り、
      Z撚りがあります。



片撚り糸 …撚りのない糸に一方向の撚りをかけた糸の事。(S撚り・Z撚りのどちらか)



諸糸 …  同方向の撚りをかけた片撚り糸を2本以上まとめ、さらに逆の撚りをかけた糸。



壁糸 …  撚り糸の一種。細い糸に太い糸が螺旋状に巻き付いて見える糸。強く下撚りを
      かけた太めの糸に、撚りのない糸を引きそろえ下撚りと反対方向に撚りをかけた
      もの。夏物に多く使われ、壁縮緬・壁御召など。


駒糸 …  上撚と下撚が非常に強い諸糸の事。駒撚糸ともいう。撚りの効果で織物の表面
      がなめらかで肌触りがよく、駒絽・駒御召など夏物によく使われます。



                 (きもの文化検定問題集・おさらいコラムより)





宗流
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by sou-ryu_mame | 2010-09-06 00:56 | きもの検定について

きもの検定 絹について その2


こんばんは。
本日のきもの検定のお勉強は、「絹について」をお伝えしています。
その中でも今シリーズは「糸」ついて中心にお勉強しておりますが
今回はその二回目です。
その1に引き続き、よろしくお付き合い下さいね^^


前回のその1では、繭のライフサイクルと生糸の説明をさせて頂きましたが
今回は織物に使用する撚糸の製造工程をご紹介してまいります。
撚糸は多くの織物を作る原料の糸となりますが、この撚糸にも
いくつかの種類があります。今回はそれを見てまいりましょう。


繭から糸を取り出し、数本合わせた(抱合)糸は表面がセリシンで
固められた状態の生糸となります。
この状態の糸で織物にされる場合もあるのですが、多くの織物は
糸に撚りをかけます。この撚りをかけた糸を撚糸と呼びます。
撚りというのは、簡単にいうと細い紙を指先で転がし、
こよりにする作業と考えて頂くと分かりやすいかもしれませんね。


さて。
繭から取られた生糸は、とよばれる糸の束にされて出荷をされます。
綛を約5kgのほど一まとめに束ねたものを括造りといいます。
この綛糸をまずは静電気防止などのため、油剤につけて柔軟し、
乾燥をさせます。これでまず下準備は完成です。
そして綛になっている糸を大きなボビンに巻き取ります。
ボビンに巻き取られた糸は、目的に合わせて撚りがかけられていきます。
この撚りをかける作業には、大きく分けて二つの方法が取られます。
それが乾いた状態の糸に直接撚りをかける方法、乾式
水で糸を濡らしながら撚りをかける湿式という方法です。
そのそれぞれの方法で撚られた糸の例に、イタリー撚糸八丁撚糸があります。


ちなみに、この撚りという工程はなぜあるのかといいますと、
繭から取られた糸を一本の糸にする際、そのまま糸を合わせただけでは
束ねた糸がほぐれやすく、扱いにくい糸となります。
そこでその糸を合わせる際に軽くより合わせると、糸は扱いやすいだけでなく
丈夫な一本の糸となるのです。
また撚りとはそうした目的に止まらず、生地を織り上げる際にも必要な工程です。
縮緬の生地などを見てみると、表面に凸凹が表れているかと思います。
この凸凹を作るのが撚糸の仕事なのです。
糸に撚りをかけた状態では、前回登場したセリシンが糸の撚りを固定しており、
その糸で織られた生地も、固くごわごわとした凹凸のないものなのですが、
セリシンを溶かす工程(精錬)を行うと、糸を固定していたセリシンが溶け
糸は撚りをかけた状態からまっすぐな状態に戻ろうとします。
ですが経糸と緯糸で織られた生地の状態では生地ははほぐれる事無く
糸がほぐれようとした形跡だけを残すのです。これが生地に凹凸を残すのです。
そしてこの凹凸はシボとよばれ、織物に特有の風合いを持たせるのです。


お話が少し逸れてしまいましたが、撚糸の種類を見てみましょう。
この撚糸の撚り数の単位はT/mで表されます。
これは1mあたりに何回転したかをあらわしています。
1mあたり500回転以下を甘撚糸、500~1000回転以下を並撚糸、
1000~2500回転以下を強撚糸、2500回転以上を極強撚糸と分類します。


また撚りの方向によっても分類され、右撚りの糸をS撚り
左撚りの糸をZ撚りと分類します。
そしてなおかつ、糸の撚り方によっても幾つもの分類に分かれます。
その一部を下にまとめてみます。



・片撚糸…1本または2本以上の糸を引きそろえ右撚か左撚をかけた糸
・諸撚糸…同方向の撚りをかけた片撚糸を2本以上合わせ、逆方向の撚りをかけた糸
・駒撚糸…片撚り(強撚)のかかった糸を2本以上合わせ、さらに片撚りと
反対方向の撚りをかけた糸。
・壁撚糸…片撚りした太い糸と、撚りをかけていない細い糸を引合わせ、
片撚りと反対方向の撚りをかけた糸。
     (太い糸に細い糸が巻きついた形状に見える)




他にも、壁撚糸をさらに何回か繰り返すことにより、糸に玉部(ノット)や
輪節(ループ)などを作る飾撚糸と呼ばれるものや、
嵩高加工糸と呼ばれるものもあり、この嵩高加工糸は
熱をかけて撚った糸を、逆回転させて撚りを解きます。
こうする事で糸はウェーブがかかった、伸縮性のあるものになります。
実はこの嵩高加工糸は、女性にはとても身近な製品に使われています。
それがストッキングです。あの薄くて伸縮性のあるストッキングも、
もとをたどれば撚糸によって出来上がっているのです。
そして少し思い出して頂くと、前回デニール(d)のお話をさせて頂きましたが
ストッキングの表示にもデニールという言葉はよく見られますね。
これも絹糸のデニールと同じものを表しているのです。


撚糸も繊度も、日常の生活の中ではあまり目にする事がないのですが
こうした日常的なものにも使われていると知って頂くと
ほんの少し身近なものと感じていただけるかもしれませんね^^



※ストッキングやタイツは単純にデニールだけでは表すのが難しく、
 ナイロン素材の糸の太さや構造上の違いなどから、絹糸のものとは違いがあります。





宗流
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by sou-ryu_mame | 2010-09-05 18:15 | きもの検定について

きもの検定 絹について その1


こんにちは。
気付けばもう日曜日も夕方…みなさま良い休日をお過ごしでしょうか?
私も含め明日からまたお仕事の方も多いでしょうが、
新しい一週間も残暑に負けず元気に頑張りましょうね^^



さて。
本日より、きもの検定のお勉強は「絹について」です。
多くのきものや衣料品の素材であったり、ハンカチなどの小物の
生地としても身近な天然素材、絹。
この絹の原料が蚕の吐く糸からなる事は、ご存知の方も多いと思います。

この「絹について」のシリーズでは、繭から糸になるまでの工程、
そして糸の種類などについてお勉強してまいりたいと思います。
どうぞよろしくお付き合い下さいね^^


さてさて。
まずは絹糸の原材料となる「繭」についてです。
現在日本で流通する国産の絹の多くは、蚕を飼育して得られる繭から
絹糸を作っています。この蚕を飼う事を養蚕(ようさん)といいます。


この養蚕業で扱われる蚕は、カイコガ科のカイコガと呼ばれる昆虫で、
本来カイコとはこの昆虫の幼虫期をさします。
この蚕は成虫になると、翅を持った蛾になるのですが小さく退化した翅は
飛ぶための能力を持っていません。
またその幼虫は、腹脚が退化しているため自然界では木に止まる事すら
出来ず、人の手を介してしか生育する事ができない完全家畜化動物で、
こうした養蚕業で育てられる蚕を家蚕といいます。
そして、絹製品に利用されているのはこの家蚕だけではありません。
自然界で自生する蚕を野蚕といい、家蚕が人に桑の葉を与えられて育つ
のに対し、野蚕はクヌギの葉などを食べて育ちます。


家蚕は約一ヶ月の寿命の間、卵から孵化したカイコは身体が大きくなるに
したがって四回ほど脱皮を繰り返します。その脱皮を繰り返す期間に
1齢~5齢という呼ばれ方をします。
そしてその脱皮する際に、カイコは動きを控えて頭を持ち上げて
じっと眠るような体勢をとります。これを「眠」といい、脱皮を眠を
繰り返し、5齢の時期に入るとカイコは糸を吐いて繭を作り始めます。
繭を作り始める時期になったカイコは、マス目のように区切られた
枠の中へ移されます。これがまぶしと呼ばれいわば繭のための寝室となります。


そしてカイコが繭を終えると、繭のなかで幼虫は蛹へと変体します。
ここからようやく糸作りが始まります。
カイコの繭は、幼虫が吐きだす一本の糸で作られています。
この糸は、セリシンという膠状の物質(約20~30%)と、
フィブロイン(約70~80%)という物質から構成される
絹たんぱく質から成り立っているのです。
乾いた状態の繭では、膠状のセリシンが糸を固めているのですが
そのままでは糸を取り出す事ができません。
ですから、その繭をお湯で煮てセリシンが柔らかくなった頃合いに
糸口からほぐれた糸を引き出し、数本を束ねて一本の糸にします。
この糸を取り出す作業の事を操糸といいます。
またこの束ねた糸を生糸、そして繭から生糸を取って出荷するまでの
作業全体の流れを製糸といいます。


ところで、糸を取り出す際には繭を湯で煮て糸を引くのですが
もしかしたらそんな事をせずとも、蛹が羽化するのを待って、
繭を集めればいいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、それがそうもいかないのです。
蛹が羽化する時、中の蛹は繭を破るためたんぱく質分解酵素を分泌します。
ですが、繭は一本の糸でできているため、繭が破れてしまうと
操糸の作業ができなくなってしまいます。
そのため、そうした繭からは生糸はとれず真綿に加工されるのです。

ちなみに、この繭一個からは1200~1300mの長さの糸がとれます。
また絹や化学繊維など、糸の長さがある程度長い繊維の太さを示す指数(繊度)を
デニール(d)と呼びます。これは9000mに対してのg=dと表され、
9000mで20gの重さがある糸の繊度は、20dとなります。
生糸は繭から取られた糸を合わせ、現在27dを中心に20~32dの糸が
作られています。


絹糸から織られた生地は柔らかく光沢があり、
吸湿性・放湿性に富み、植物染料・化学染料両方に染まりやすい
性質を持っています。
そして、獣毛や植物の繊維質などの天然繊維の中で最長のものとされています。




宗流
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by sou-ryu_mame | 2010-09-05 16:40 | きもの検定について

きもの検定 手描友禅染の工程について




こんばんは。
今週のお仕事も終わり、今頃はのんびりと週末の夜を
お楽しみの方も多くいらっしゃるのでしょうか。
今週もお疲れ様でした^^
そして、宗流も含め明日もお仕事の方や、お家での
家事が待ってらっしゃる方、明日も元気に頑張りましょうね!


さて。
本日もお勉強の時間がやってまいりました^^
前回までびっちりと宗流の苦手な分野が続きましたので
今回はちょっと自分の好きな分野のおさらいです!
本日は「手描き友禅」についてのお話です。


手描き友禅といえば、よく振袖や訪問着などにまるで
筆で描かれた日本画のように美しい絵が描いてあるのを
ご覧になった経験のある方も多いかと思います。
手描き友禅とはその名前の通り、生地に直接絵を描いていく
技法なのですが、その工程にはいくつもの特徴的な
作業があります。本日はその中でも、柄の色と色が混じらないよう
防染糊を使ったもののご紹介です。

この防染糊を使った友禅は、江戸元禄時代に扇面の絵描きだった
「宮崎友禅斎」という絵師が考案した技法と言われています。
この技法の考案により、小袖ファッションは目覚ましい発展を
遂げていくのですが、この江戸時代に発生した技法は、
それに用いる材料こそ変わりましたが、現在もその技法は
引き続き使われ続けています。
今日はその「糊」の二つの材料の違いによる工程をご紹介します。



現在、防染糊には二つの糊が使われています。
一つは昔ながらのもち米と糠を混ぜたものに赤い蘇芳という色素を
加えた糯糊と、もう一つはゴムを使ったゴム糊です。
この二つの糊の大きな違いは、素材によるものだけでなく
工程でも大きな違いがあります。
その違いを以下に記してみました。



c0163413_036845.jpg

           
             

      

工程を並べてみると、ほとんどの工程は同じものなのですが
その順番が違う事に気づいて頂けると思います。
簡単にご説明しますと、ゴム糊の場合は先に地色となる色で
反物を染め、その後に糸目で伏せた場に柄の色を挿していくのに対し
糯糊の場合は先に模様に色を挿してから、その柄の上に糊を置いて
地色を染めます。

糯糊を使う場合は全体から言えば工程が少し省かれるのですが、
柄の部分の彩色を先にして柄を伏せ、地色を後で染めるため
全体のバランスをイメージしながらの作業となります。
一方ゴム糊の場合は、先に地色を染めるため、柄を置く際に
色を置きやすいという利点があります。
それが二つの最も大きな違いなのです。

しかし、どちらも一枚のきもの地が出来上がるまでに
たくさんの工程を踏まなくてはいけないものですね。
特に京友禅の場合はそれぞれの工程に各専門職があり、
一枚の完成を見るまでに、それぞれの工程は約20種にも上ります。


私は地元にこうした着物関係の職人さんがいらっしゃるので
何となくそれが不思議な気がしなかったのですが、
よその地方から見えた人の中には、看板に「蒸し」や「湯のし」といった
文字が書いてあるので、何のお仕事をされているのか不思議だと
おっしゃる方もいらっしゃいます。
確かにそうかもしれませんね。
でも、こうした専門の職人さんのお仕事は友禅染にとって
どれ一つとってもなくてはならない大切なお仕事です。

どうぞもし京都にいらっしゃってこうした看板をご覧になられた際は
そうしたお仕事をされてるんだと思い出して頂けると
和装関係者としては幸いです^^



宗流
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by sou-ryu_mame | 2010-09-04 00:36 | きもの検定について

きもの検定 重要無形文化財について その2



こんばんは。
本日の京都は午前中は晴れて暑かったのですが、
午後から少し日が陰り、久々に過ごしやすい午後でした^^
もうそろそろ涼しくなって欲しい頃ですが、
なかなか思うようにはいかないものでしょうね…。


さて。
今回は前回に引き続き、「重要無形文化財」のお話です。
ところで、この「宗流まめ知識」ではきものについての
お勉強のはずが、なぜ重要無形文化財??
と、思われる方もいらっしゃるかもしれませんね^^
でも、この重要無形文化財に関してのお話も、実はきもの検定の
お勉強には欠かせません。
もちろん、認定者を知る事もそうなのですが、重要無形文化財に
指定された染織品や産地を知る事も大切なお勉強の一つなのです。
それでは、本日もまいりましょう!
今回は重要無形文化財「各個認定」保持者のご紹介です。



重要無形文化財の指定基準(工芸技術関係)

1: 芸術特に価値の高いもの
2: 工芸史上特に重要な地位を占めるもの
3: 芸術上価値が高く、又は工芸史上重要な位置を占め、かつ地方的特色が顕著なもの



認定基準(各個認定)

1: 重要無形文化財に指定される工芸技術を高度に体得している者
2: 工芸技術を正しく体得し、かつ精通している者



重要無形文化財「各個認定」保持者
(認定年・各個認定保持者・種類)


1955年  (※)小宮康介      江戸小紋
1955年  (※)松原定吉      長板中形
1955年  (※)清水幸太郎     長板中形
1955年  (※)南部芳松      伊勢型紙突彫
1955年  (※)六谷梅軒      伊勢型紙錐彫
1955年  (※)中島秀吉      伊勢型紙道具彫
1955年  (※)中村勇二郎     伊勢型紙道具彫
1955年  (※)児玉博       伊勢型紙縞彫
1955年  (※)城ノ口みゑ     伊勢型紙糸入れ
1955年  (※)田畑喜八      友禅
1955年  (※)木村雨山      友禅
1955年  (※)中村勝馬      友禅
1955年  (※)上野為二      友禅
1955年  (※)山田栄一      友禅楊子糊
1955年  (※)千葉あやの     正藍染

1956年  (※)芹沢銈介      型絵染
1956年  (※)喜多川平朗     羅
1956年  (※)深見重助      唐組
1956年  (※)甲田栄佑      精好仙台平

1960年  (※)喜多川平朗     有職織物

1962年  (※)稲垣稔次郎     型絵染

1967年  (※)森口華弘      友禅

1971年  (※)小川善三郎     献上博多織

1973年  (※)鎌倉芳太郎     型絵染

1978年     小宮康孝      江戸小紋

1982年  (※)宗廣力三      紬縞織・絣織

1984年  (※)山田貢       友禅

1988年  (※)羽田登喜男     友禅

1990年     志村ふくみ     紬織

1994年     古賀フミ      佐賀錦

1995年     北村武資      羅

1996年     玉那覇有公     紅型

1997年     細見華岳      綴織
1997年     福田喜重      刺繍

1998年     宮平初子      首里の織物

1999年     田島比呂子     友禅
1999年     喜多川俵二     有職織物
1999年  (※)興那峰貞      読谷山花織

2000年     平良敏子      芭蕉布
2000年     北村武資      経錦

2002年     甲田綏郎      精好仙台平

2003年     小川規三郎     献上博多織

2005年     佐々木苑子     紬織

2007年     森口邦彦      友禅

2008年     鈴木滋人      木版摺更紗

2010年     二塚長生      友禅
2010年     土屋順紀      紋紗


(※)物故者 保持者が死去すると認定は解除されます。



上の人物を見てみると、森口華弘・森口邦彦という方がおられますが
このお二人は親子です。
また、江戸小紋の小宮康介・小宮康孝両氏も同じく親子です。

しかし、何事も精進し高度な技術を会得する事は、
並大抵の努力では叶わないのでしょうね。
しかしそうした人、またそれに携わる職人、そしてそれを後世に
伝える全ての人の力が結集してこその文化財。
どれほど機械的な技術が向上しても、それが人の手が作り出す「わざ」を
超えるものではありません。
そんな伝統的な「わざ」の価値が見失われる事無く、
未来へと伝承され続ける事を願います^^




宗流
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by sou-ryu_mame | 2010-09-03 00:32 | きもの検定について

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