宗流がお届けする小さな豆知識。
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きもの検定 染めのいろいろ



こんばんは。
本日の京都はお昼過ぎまで晴れていいお天気だったのですが
夕方からは結構強い雨が降り出しました。
この季節の秋雨も雰囲気があっていいものなのですが…
退出勤の時は、できれば自転車で移動したい宗流です^^;


さて、もう試験まで三週間を切ってしまいました!早っ!!
…まだお勉強の1/4すら身についていない気がするのですが、
来年の試験まではあと一年以上ありますしね(?)
と、今年も自信ないモード全開ですが、とにかくできるだけ頑張りましょう!
前前々回のお勉強の中で「織り」についてお話しましたので、
今回は「染め」のお勉強にいたしましょう。
それでは、どうぞよろしくお付き合い下さいね^^


「染め」のきものと言ってまず思い浮かぶのが「友禅染」かもしれません。
これは直接筆できものに絵を描いていくものと、「防染」という作業を
施しながら絵を描いてしていくものがあります。
そして、染めの方法としてはこれだけではありません。
紅型や伊勢型を使った型染めや絞り、ロウケツ染めなども染めの技法です。
本日はこうした染めの種類を幾つかご紹介してまいります。


・手描き友禅
江戸・元禄時代に、京都の知恩院門前に住んでいた扇面絵師の「宮崎友禅斎」が
考案したといわれる技法です。この友禅染の一番の特徴は「糸目糊」とよばれる
ものです。これはもち米に塩をまぜたもので、これによって隣り合った色同士が
混じり合うことなく、精緻な多色染めが可能になりました。
現在もこの糸目糊を使った友禅染=糸目友禅が行われています。
現在は二種類の糸目糊が使われており、ひとつはもち米に糠・塩・それに赤色の染料である
「蘇芳」を混ぜた糊糸目。そしてもう一つはゴムを原料としたゴム糸目です。
どちらも染料が混ざらないよう防染するためのものですが、ゴム糸目がシャープな線を
描けるのが特徴なのに対して、糊糸目は柔らかな線に仕上がるのが特徴です。
また、ゴム糸目は先に地色を引き染してから彩色するのに対し、糊糸目は先に模様に彩色してから
地色を染めるのも大きな特徴です。



・型染め
型染めは楮などで作った和紙に柿渋を塗り、様々な模様を彫った型紙で染める方法です。
この型染めは、型をおいてそこに丸い刷毛で色を擦り込む摺り友禅、
型紙の上から色のついた色糊をおくもの、型で防染糊を置いて防染によって柄をあらわすものと
色々なタイプに分かれます。
また型染めの中でも多色使いのものは、色の数だけ型紙を必要とし、一枚のきものを染めるのに
何十枚も型紙を要するものもあります。


・絞り
生地を防染したい部分を糸で括ったり、板で締めたりして模様をあらわす技法です。
絞り染めは奈良時代以前から存在した古い染織法ですが、この絞り染めが最も
盛んに行われたのは室町時代でした。その後の友禅染の開発により急速に廃れていくの
ですが、江戸時代には京都で「京鹿の子絞り」という鹿の子を隙間なく施した絞りが
生まれ、それがあまりに華美な染めであったため、何度も奢侈禁止令の対象に
なったといわれています。
また絞りの全盛期、室町時代に生まれた「辻が花染め」は模様の輪郭を絞りで染め、
その内側に更に模様を描き出したものなのですが、室町時代に大流行したものの
桃山時代を過ぎた頃から姿を消したため、幻の絞り染めといわれています。
しかし戦後になり、久保田一竹氏によって復元され、数多く制作されました。


・濡れ描き
糊糸目による防染をしない友禅であるため、「無線友禅」ともいわれます。
絹地に筆で描いた様子は水彩画のような味わいが特徴です。
この技法は、生地に大豆をすりつぶして水を加えた「呉汁」や、海藻を煮溶かした
布海苔を使って生地に染料が染み込み過ぎないようにしてから、水分を補いながら
絵を描いていきます。


・蝋たたき
きものの地などに、粒状の模様を表現するのに用いる技法で、温めた蝋を筆や刷毛に含ませ
専用の棒で蝋を生地の上に叩き落して防染します。


・蒔糊
もち米を竹の皮の上で乾燥させ、それを湿らせた生地の上に蒔いて防染する技法です。
原理的には蝋たたきと材料は違うもののよく似ていますが、蒔糊の糊は角がやや鋭角的に
あらわされるのに対し、蝋たたきの方は雫状に角が丸い点に違いがあります。


・ロウケツ染め
ロウケツ染めの発祥地はインドといわれています。そして中国を経て、その後日本へと伝わりました。
この技法は温めた蝋を筆で生地において防染し、模様をあらわします。同じ防染の技法の糊を
使ったものに対して、蝋は防染力が弱いのですが、それが模様のひび割れやぼかしを生み出し
ロウケツ染め独特の味わいを醸し出します。


・一珍染め
一珍染は江戸前期の日本画家の久隅守影によって確立されたといわれている染め技法です。
糊友禅がもち米のでんぷん糊を防染に用いる友禅に対して、一珍染は小麦扮を原料とした
糊で防染します。この糊は乾くと細かなひぴが入り、そこに染料が入ることで「氷割れ」と
よばれるものがあらわれるのが特徴です。


・堰出し
糸目友禅が細い線で色と色の防染をするのに対し、この堰出しは大きな面を色分けするための
技法です。糊や蝋で堤防のような囲いを模様の周りに作って染料が流れるのを防ぐため、
大胆な模様取りに向く技法です。


・更紗
更紗とは本来南蛮船によってもたらされたインドやアジア・ヨーロッパで制作された文様染めの
事をさします。室町時代の頃、明から渡来したこれらの染物は「古渡更紗」として茶人たちにより
仕覆などに利用されました。これに対して日本で制作された更紗柄を「和更紗」とよび、
安土桃山時代には鍋島更紗が生まれ、その後江戸時代に入ってからも江戸更紗や長崎更紗、京更紗
など、各地で様々な和更紗が制作されるようになりました。この更紗の技法として、手描きや木版、
型紙を用いるものがあり、手描きのものは防染に蝋を使ってあわらします。


・注染
注染は生地を型紙の大きさに折り畳みながら、型で糊置きして何枚も折り重ねて、
上から染液を注いで、ポンプでで一気に染液を下へ抜いて染め上げる技法です。
ゆかたや手拭いなどの生地が多く染められており、生地には染料が上下から通るため
両面に染色されるのが特徴です。長板中形・差分け注染・細川染めなどの種類があります。


いくつか染めの技法をご覧頂きましたが、これらはほんの一部です。
染色には大きく分けて、浸染・引染・捺染などがあります。
浸染とは染液の中に生地や糸を浸して染める方法で、染料を温めたり
媒染剤を使って色素を定着させます。
また引染は友禅染めや小紋染めなどのように、染料を刷毛で塗るもの、
部分染色(ろうけつ染めや手描き友禅)などの捺染などがあります。
一般的に染めのきものは織のきものより格が上だといわれ(結城紬など高価な織りもありますが)
黒留袖や訪問着などの礼装用には染めのきものが用いられます。

とはいえ、何も染めは伝統的なきものだけに限ったものではありません。
私たちの身近な洋服の服地にも捺染はとても多く見られます。
一般的にプリント柄といわれるものは、捺染を使ったものです。
最近はインクジェットや転写機でプリントされるものも多くありますが、
これも捺染の一種です。
いま現在、きものの世界でもインクジェットの染めものが見られますが、
これから先、どんどん技術が進歩した時代のきものの染めはどんな風に変化するのでしょうね。
伝統的なものは残していかなければと思う一方で、新しいものの出現がちょっと楽しみな宗流です。




宗流
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# by sou-ryu_mame | 2010-09-28 01:17 | きもの検定について

きもの検定 きものの手入れについて



こんにちは。
今日は絶好のお出かけ日和の京都です♪
こんないいお天気、お家にいるのがもったいない!
…でも、やること(お勉強)やらずにお出かけしちゃうと
あとでがっかりするのは自分ですものね^^;
(↑やってもダメならいざしかたなし!)
本日もお勉強とまいります。


さて、今日はきもののお手入れと、その周辺のお話です。
今までこの分野は全然手をつけてませんでしたが、これも大事なお話。
可能な限りさくっとご紹介いたします。
どうぞよろしくお付き合い下さいね^^


きものを着てお出かけすると、ついうっかり!や、帰ってから思いがけない汚れが
きものについている場合があります。
宗流は自他共に認める雑な人間なので、しょっちゅうです^^;
振袖の袖をレストランの椅子でずっと踏みつけてるのに気付かなかったり、
衿元にばっちり食べこぼしをしたりと、数えたらキリがありません。
そんな時に力強いのが「悉皆屋さん」です。
この悉皆という言葉は、一つ残らずことごとくという意味だそうで、
きものに関する相談を一手に引き受けてもらえます。
本日はその中から、洗いや染め変えなどのお話をさせて頂きます。


きものはブラウスなどと違い、着用したら毎回洗うという事はしません。
もちろん汗をたくさんかいたり、汚してしまった場合は別ですが、
着用時の薄い衿汚れなどはベンジンなどで注意しながら落とす場合もあります。
ですが、ひどい汚れや汗じみ・時間の経過によるしみなどは、
私たち素人では手に負えません。
まずはそうしたきものを洗う時のお話です。


きものの洗いには、大きく分けて二つの方法があります。

・丸洗い(京洗い)
・洗い張り     の二つです。

丸洗いは名前の通り、きものをそのまま洗いにかけるのですが、
クリーニング屋さんのドライクリーニングのようなものです。
これは石油系洗剤を用いて、水なしで洗います。

次に洗い張りですが、これは一旦きものを解いてから洗います。
きものは一つの反物から8つのパーツに裁断して仕立てるため、それを
解いてロックミシンなどで端をつなぐと、再び一枚の反物状に戻ります。
これを水洗いや揮発洗い(水ではなく、揮発性溶剤で洗う事)します。
そしてきれいになったパーツを糊で張って再び仕立てます。


しかし、こうした洗いだけでは落ちないしみや汚れが見つかる場合もあります。
また、着飽きたきものの色柄を手直したいという場合もあります。
そんな時は、もとの生地を生かしてそこに加工を施したり、別の色のきものとして
再生させる事が可能です。
では、次にそうした加工の一例をご紹介致します。


・染め替え

色無地などのきものの色を一旦落とし、違う色に染め替えます。
淡色から濃色が一般的ですが、ものや色によっては濃色から別色に染めたり、
薄色に染め替える事も可能です。


・彩色直し
柄に汚れが出てしまったり、年齢の経過によって柄の彩色が派手になって
しまった場合、また逆の場合などに友禅の色などに彩色を施します。


・地色替え
もとの柄をそのままに防染し、地色だけを染め替える事をいいます。
その他に柄をよけて引き染する場合もあります。


・吹雪加工
もとの柄を残したまま、模様のまわりをぼかして全体に吹雪のような加工を施します。


・もやぼかし
もとの柄や、色無地などの色はそのままに、地色全体にもやのような加工を施します。


・目引き染め
元の柄の上に無地染めをします。織物にも色を掛けられます。


・柄足し
しみや汚れ・色やけ部分に新しい柄を足したり箔を置いて柄を新たに足します。


・巻きぼかし
柄伏せをせず、柄の周りをぼかしながら取り巻くように、直接地色を刷毛で染めます。


・金彩色
しみや汚れのある部分に、筆で直接描いたり、金銀箔を散らしたりする方法です。


・刺繍加工
しみや汚れのある部分や柄に、刺繍を施す方法です。


・柄の描き足し
しみや汚れのある部分に、新しくよく似た柄を描き足します。


・色無地から小紋へ
地色をそのままに小紋柄を足す場合と、白生地に戻してから足す場合があります。



…といった具合です。
その他に、きものが汚れる前に撥水・防汚などのガード加工があります。
ですが、その前に一度着用したきものを脱いだ時、きものハンガーなどにかけて
湿気を抜く際にしみや汚れのチェックをしたり、
カビが生えないように、虫干しをすることも大切です。
ちなみに虫干しはできれば年に三回行うのがよいとされており、

・7月下旬~8月下旬 【土用干し】
・10月下旬~11月下旬 【虫干し】
・1月下旬~2月下旬 【寒干し】

以上の時期の晴天が数日続いた午前中から数時間、陽にあたらない風通しのよい場所に
きものハンガーにかけて虫干しするとよいそうです。


きものは高価なイメージがつきものですが、お手入れをすれば長く着られますし
もし汚れが見つかった場合も加工直しなどで再び着られるようになります。
それに、絹ものの原料となる絹糸も天然繊維で地球にも優しいですし、
リサイクルや加工直しを利用すればお財布にも優しい(?)衣類なのかもしれませんね。
ただ…その一枚を仕立てるのが、薄給の宗流には厳しいのですが^^:



宗流
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# by sou-ryu_mame | 2010-09-26 11:11 | きもの検定について

きもの検定 絞り染めについて


こんばんは。
このところ、変則的なお休みでどうも勘が狂いがちな宗流です^^;
みなさんの生活リズムはいかがですか~?
週末も土日がお休みの方も多いのでしょうね、
でも!宗流の会社には、完全週休二日制といった輝かしい制度はありません!
本日も普通にお仕事でした(泣)


さて、今日もさくっとお勉強にまいりましょう。
本日は初めてお勉強する分野「絞り」です。
絞りといえば、みなさままず何を思い浮かべられるでしょうか?
鹿の子絞り、有松・鳴海絞り…たくさんありそうですね。
今日はそうした「絞り」の幾つかをご紹介いたします。
どうぞよろしくお付き合い下さいね^^


古くは奈良時代、正倉院の宝物に「三纈」とよばれる技法の染織品が見られました。
これらは夾纈(きょうけち)・纐纈(こうけち)・臈纈(ろうけち)といい、
文様をあらわす染織法でした。
この三つに共通する染織法として、圧力や他の材料によって防染する事により
文様をあらわすという方法です。これらは今なお名称や他の材料を用いて
染織法として使われ続けています。
それでは次に、この三纈のそれぞれをみてみましょう。


夾纈(きょうけち)=板締め絞り

折り目を付けたり、たたんだ布を二枚の板で挟んで染料に浸します。
染め上がった生地には、板で挟んだ部分が防染されて模様をあらわします。


纐纈(こうけち)=絞り染め

布を糸でくくったり、固く縫い縮めて防染して生地を染めると、
その部分が防染され、模様となってあらわれる方法です。


臈纈(ろうけち)=ロウケツ染め

蝋を使って防染する方法で、木版に蝋をつけて、それを布に押し付けたり、
溶かした蝋を筆につけて模様を描いたりした後に染め上げます。
蝋を置いた部分は染料をはじいて模様をあらわします。

と、まずは奈良時代の三つの染色技法をご覧頂きましたが、
その中から本日は「絞り」のお話を主にさせて頂きます。

絞り染めがもっとも盛んに染織法として使われたのが、室町時代から安土桃山時代でした。
この当時はまだ友禅染の技法が確立されておらず、小袖の意匠をあらわしていたのは
主に摺り箔や刺繍、そして絞り染めでした。
その後、元禄時代を迎え友禅染が盛んに用いられるようになり、絞り染めは急速に
衰退していくのですが、その後江戸時代になり現在の愛知県緑区有松・鳴海地区で
尾張藩の保護を受けて絞り染めが行われるようになりました。
これが現在でいう有松・鳴海絞りです。
またその他の地域の絞りでも、京都の「京鹿の子絞り」、岩手県の南部絞り染めが
現在でも行われています。



京鹿の子絞り
小さく総絞りにした様子が、鹿の背中の斑点に似ている事からその名前でよばれ、
疋田絞(ひったしぼり)、疋田鹿の子、一目絞(ひとめしぼり)ともよばれています。
京鹿の子絞りと呼ばれるものは、本来は京都産の鹿の子絞りをさしますが、
現在では京都で絞られる桶絞りや帽子絞りなどを含めた総称となっています。


有松・鳴海絞り
有松・鳴海絞り(ありまつ・なるみしぼり)は愛知県名古屋市緑区の有松・鳴海地域を
中心に生産される絞り染めの名称。
三河木綿の手拭いに絞りを施し、土産物にした事に起源をもつ。


三浦絞り
医師三浦玄忠の妻に祖を持つといわれる絞り染めで、一粒ずつ糸を巻き上げずに、
粒の根元に綿糸を巻きつけるだけで絞り、これで全体をくくって浸し染で染め上げます。
疋田と同じように配例した物を疋田三浦、不規則に絞った物を石垣三浦とよびます。


南部絞り染め
南部絞り染めは、南部紫根染・南部茜染めを総称してのよび方です。
板締め絞りや括り絞り、縫い締め絞りなどの技法を用い、紫草(紫根染め)や茜草
(茜染め)で染められます。


傘巻き絞り
傘が開いたような模様が特徴で、放射状の柄を作り出すため、糸で模様の輪郭線を縫って
引き絞り、根もとから糸を固く巻き上げていきます。それを染料で染めて糸をほどくと傘が
開いたような絞りができます。


蜘蛛絞り
蜘蛛絞りは巻き上げ絞りの一種で、ヒダを十分にとって巻き上げるので、出来上がりが
蜘蛛の巣の形になるところからこのような名前がつきました。


手筋絞り
藁やビニールの太い紐を芯にして、反物を端から縦方向に折り畳んでゆき、木綿の糸を
巻きつけて固定します。それを染めると少しよろけた縦筋の模様ができあがります。


木目絞り
杢目絞りともよばれる縫い締め絞りの一種で、絞る部分をぐし縫いにして、縮めてから
浸染する方法です。染め上がりに不規則なたてじわが木目状にあらわれるところからこの名が
つきました。


帽子絞り
染め分けの部分の大きさによって大帽子、中帽子、小帽子に分けられており、
中帽子以上は中に芯を入れます。帽子の中に入る部分を小さくまとめ、その上を竹の皮や
ビニールで巻いて防染します。丸い水玉模様が特徴です。


板締め絞り
四角くたたんで板に挟み、しっかりと固定して染め液の中に浸して染め上げます。
麻の葉など幾何学的な連続模様などに使われる事が多いのが特徴です。


桶絞り
絞り染め用の桶を使って染め分ける技法で、桶の中に染めたくない部分をいれ、
桶ごと染料に浸して外に出ている部分を染めます。輪郭全体が染め出しされた輪出しと、
斜め段など布幅の端から端まで一色で抜けている段物に分けられます。


辻が花
室町時代から安土桃山時代のごくわずかな時期にあらわれた技法で、辻が花染め、
辻が花模様ともよばれます。絞りを主体に、書き絵で線をあらわしたり、摺り箔など
を加えた美しい模様なのですが、起源や作者などが不明で幻の染めといわれています。



上に挙げた絞り染めは、実はごくごく一部です。
有松・鳴海絞りだけでも、100種以上の種類があるといわれています。
でも考えてみると、絞り染めというものは絞り方や染めの具合により、
一つとして同じものは作られません。同じ染物の型友禅などが、精緻な
美しさを感じさせるのに対し、絞り染めがどこか素朴な雰囲気を醸すのは
こうした手作り感を覚えるからなのかもしれませんね。



宗流
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# by sou-ryu_mame | 2010-09-25 23:38 | きもの検定について

きもの検定 織物のいろいろ2 (帯編)



こんばんは。
今回は織物のいろいろ(帯編)の第二回目です。
どうぞよろしくお付き合い下さいね^^

…しかし、帯編と題してお送りしておりますが、
きもの編があるかどうかは謎です。時間があるかしら^^;
とりあえず今回もまいりましょう~!




金崋山織(きんかざんおり)

金崋山織は地を繻子のビロード織にし、紋織りを組み合わせたものです。
緯糸の代わりに細い金属の棒などを織り込んで行き、経糸を浮かせてループ状に織り
それで柄を織り出していきます。製織後に一本ずつ抜き去るとできる「輪」を特徴とし、
重厚な雰囲気を持つ織物です。



風通(ふうつう)

風通は中国から伝わった二重織物の一種で、織り上がった生地の裏表の色が反転して
あらわれるのが特徴です。これは経糸に二色、緯糸に二色の糸を用いて平織にし、
一部を表裏を交換するように織る事で、その効果が得られます。



金欄(きんらん)

名物裂の一つとしてよく知られている金欄は、中国に起源をもつ織物で、
日本では室町・安土桃山時代に茶人たちに珍重されました。
この金欄は繻子地に箔糸や金糸の緯糸を用いて模様を織り出した
豪華な織物で、帯だけでなく、能衣装や神具・仏具、袈裟などにも使われます。



緞子(どんす)

緞子は金襴などと同じ時期に中国から舶来し、繻子地に金糸銀糸で模様を織り出した
もので、五枚繻子の表裏の組織をそれぞれ経糸で繻子地、緯糸で模様を織り出しており
光沢のある豪華な様子が特徴で、金欄と同じく名物裂として知られているほか、
表装具や茶入れ仕覆などに使われています。



二陪織物(ふたえおりもの)

二重織物ともいわれ、平安時代の唐衣や表着などに使われた織物です。
この織物は全面に亀甲や唐草などの連続紋を織り出して地紋とし、その上に
「上紋(うわもん)」という丸文や花鳥文などを地とは別の色糸で間隔を開けて
織り出したものです。
また地紋がなく、絵緯による紋だけをあらわしたものを鎌倉時代以降は唐織物と
呼んでおり、これが能装束の唐織につながっていったといわれています。



紹巴(しょうは)

千利休の高弟だった連歌師の里村紹巴が愛玩した名物裂金襴の一つです。
緯糸が経糸を包み覆うような織り方が特徴で、緯糸によってのみ表面の紋様を
あらわしています。
経緯糸ともに強撚糸を用いるため、比較的しわができにくく、柔らかな風合いで
細かい横の杉綾状、または山形状の地紋も特徴の一つです。



花織(はなおり)

花織は沖縄県で織られている生糸・綿糸を使った平織の織物で、模様を一見すると刺繍の
ようにも見えるのが特徴です。経糸・緯糸を浮かせて模様を織り出し、経糸を浮かせたものを
経浮き花織、緯糸を浮かせたものを緯浮き花織、表裏で両方の糸を浮かせたものを
両面浮き花織、別糸を使って模様を織り出す縫取り花織などがあります。




…やはり宗流、織物は苦手です^^;
と、いうのもなかなか色んな種類を目にする機会がないのと、
頭の中で糸の組織図を組み立てるのがとても難しいからなんですね。
色んな本で織物の写真を目にしても、手触りや細かな組織を体験しないと
それがどんなものか分かりにくいものです。
きっと、この記事をご覧頂いている方々には、なおの事だと思います。
分かりにくい説明になってしまいました、ゴメンナサイ!!




宗流
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# by sou-ryu_mame | 2010-09-23 23:12 | きもの検定について

きもの検定 織物のいろいろ1 (帯編)


こんばんは。
本日は祝日でお休みの方も多くいらしたのでしょうね^^
ゆっくりとお休みを楽しまれましたか~?

宗流はお勉強の一日でしたが、お休みの日はいつもなぜか
眠たくて眠たくて…でも、お昼寝を三十分でもしようものなら
夜、いつもより2~3時間は遅くにしか眠れないので、
明日の仕事に差し障る恐れがあるため、じっと我慢の子でした^^;
お昼寝…この上なく気持ちいいのになぁ…(泣)


さて。泣き言はほどほどに、お勉強にまいりましょう!
日中は自分の好きなお勉強だったので、次はことごとく苦手なものに…。
今回は「織物」についてのお話です。
…宗流、友禅など染めものは何となく好きなのですが、
織物のお話はとてもとても苦手です^^;
きもの好きの方は、紬など織ものがお好きで詳しい方も多いのでしょうが
どうも私は苦手この上ありません。
でも、苦手と言っていては始まりません!曖昧な部分も多いかと思いますが
どうぞよろしくお付き合い下さいね。


今回は織の中でも、これまでのお勉強に登場しなかった帯地の織物を
主体に進めてまいります。



錦織(にしきおり)

錦織は色糸・金銀糸などを使って紋を織り出した紋織物の総称です。
日本では奈良時代頃から織り始められ、その歴史の起源は中国で、
紀元前5世紀にはすでに織られていたといわれています。
もともとこの錦織は、経糸で柄を織り出す経錦でしたが、唐の時代に緯糸で柄を
織り出す緯錦の手法が生まれました。
この錦織を織る織機は、平安時代頃から空引き機という二人がかりで織り手と経糸の
上げ下げをする機が用いられていたのですが、明治時代の産業改革でフランスから経糸の
上げ下げを指令するパンチカードを使う機・ジャガード機が導入されました。
また時代を経てこのパンチカードを使う織機も、それと同じ役割を担うフロッピーディスク
を用いる方法へ移り、それまでの手織りから機械動力を用いた力織機へと変わっていきました。



唐織(からおり)

唐織は中国が明とよばれていた室町時代に日本に伝わり、能装束や帯地には欠かせない
織物です。斜紋織りに色緯糸(絵緯)を浮かせて柄を織り出しているためでその織り方は、
一見すると刺繍のように見えるのが特徴です。
この唐織の地織は目の詰まった斜紋織なのですが、地色になる経糸を水で濡らすながら
織り進められます。またその湿度を保つために、半地下の土を掘ったところに機を置いて
織られる事もあり、そのための機を埋機といいます。



佐賀錦(さがにしき)

草履やバッグなどでもおなじみの佐賀錦は、日本の佐賀鹿島藩・鍋島家中で代々の鍋島家の
夫人たちが工夫を重ねて完成させた織物です。
この佐賀錦の特徴として、経糸に箔を使った糸を用い緯糸に金銀糸や色糸が使われます。
模様をあらわすのは緯糸なのですが、経糸に箔使いの糸を用いるため織物には重厚な輝き
が見られます。以前は鹿島錦と呼ばれていたのですが、明治43年の日英大博覧会に出品
されたのを機に、佐賀錦とよばれるようになりました。



綴織(つづれおり)

綴織は模様を織り出す織物しては最古のもので、世界各国で古くから織られてきました。
エジプトではコプト織、南米アンデスのインカ織、中国の剋糸(こくし)などがその例です。
日本では正倉院などに舶来品の綴織が見られますが、本格的に国内で生産されるように
なったのは、江戸時代といわれています。綴織は地の経糸と緯糸だけで模様を織り出すの
ですが、その特徴として、経糸を包み込むように緯糸を強く織り込むため、経糸は見えなく
なります。
そして緯糸は同じ色の模様部分によって、糸を折り返すようにして模様の形が織られるため、
模様のある部分には織りかえした部分に経糸に沿って隙間ができます。これを把釣孔
(はつりこう)とよびます。
またこの模様を織り出すのに、緯糸を鋸状の爪でかき寄せながら織ったものは本綴(爪綴)と
よばれています。



博多織(はかたおり)

博多織は16世紀の後半、博多の組紐商が中国に渡りその技術を得たもので、
袋名古屋帯や半幅帯などに帯地に使われる独鈷や花皿の柄が織り出されたこの織物は、
張りと適度な固さがあり、締めた時に絹鳴りがするのが特徴です。
中でも「献上」という種類の博多織は、江戸時代に福岡藩主の黒田長政が幕府に献上した
事からその名がつきました。
またこの博多織は、経糸に6000~7000本もの細い糸を使って柄を織り出し、そこに太い
緯糸を強く織り込む事で横に畝が見えるのも特徴の一つです。



紬(つむぎ

紬は帯地の他にもきもの地にも多く使われている織物です。
本来紬糸というものは主に真綿から引き出して撚ったつむぎ糸を使用しますが、
現在は絹糸を用いる事も多く、名称のみが残っている紬織物もあります。
紬糸を使用したものは染めた糸を使って織られる先染めのものと、紬生地を織ってから
後で染められる後染めのものに分かれます。



絽(ろ)

絽は夏物のきものや帯地に使われる織物で、織物に横や縦に筋状の隙間・絽目が見られる
のが特徴です。(帯の場合は主に緯絽)
この絽は二本ひと組にした経糸を使い、それを捩ってできる隙間に緯糸を通して織られます。
その緯糸は必ず奇数で、三・五・七本となり、それぞれ三本絽・五本絽・七本絽とよばれます。
また絽の平織の部分に地紋をあらわしたものを紋絽といい、その他に絽綴や絽唐織などの
種類があります。



紗(しゃ)

紗は絽と同じく二本ひと組にした経糸の間に、一本ずつ緯糸を通して織り上げる捩り織の
一種です。この紗も夏用のきもの地・帯地に使われ、地紋のあるものを紋紗、地紋のないものを素紗とよびます。
また緯糸に色をつけて文様を織り出したものもあります。



羅(ら)

羅は夏の帯地に使われる織物で、夏の薄物の中では最も目が粗いという特徴があります。
羅の歴史は古く、紀元前三世紀頃には中国で生まれ、奈良時代に日本に伝わりました。
絽や紗が二本ひと組の経糸を捩って隙間を作る捩り織なのに対し、羅の捩り織は、
二本の経糸が互いに絡みあったものに、さらに隣の絡み合った経糸を組み合わせて
織られます。その隙間に一本ずつ緯糸を通す織り方とを籠目羅といいます。
またこの一本の絡み合う経糸に対して、二本の綜絖を作用させるのですが、この綜絖を振綜
(ふるえ)といいます。




織物のいろいろ2へ続きます。



宗流
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# by sou-ryu_mame | 2010-09-23 21:13 | きもの検定について

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