香りの文様
こんばんは。
今日は朝のTVで関東のほうは雪でとても寒い一日との事でしたが
そちらの方面にお住まいの方はお風邪など召されてませんでしょうか?
明日から三連休という方も多いかと思いますが
体調を崩されず、楽しい連休をお過ごし下さいね。
さて。今日のお話も「文様」シリーズの一環で、
昨日の源氏物語のお話の延長です。
本日の画像は、着物のお好きな方にはおなじみのものですね。
これは「源氏香図」の一部です。
「源氏香図」は、「源氏香」と呼ばれて着物や帯の柄として
とてもよく使われているものです。
源氏香単体のもの、そして花や他の柄の一部としてなどに使われ、
愛好者も多い文様の一つです。
この源氏香、ただのアルファベット状の直線の集まりのように見えますが
非常によく似たこの形状のものは52通りあり、それぞれに名称がついています。
源氏物語は54帖のパートで構成されており
そのうち、第1巻の「桐壺」と最終巻の「夢浮橋」を除いた52帖の巻名が、
それぞれの図案に付けられています。
また、本来は着物の意匠としてでなく
香を焚いてその香りを聞いて愉しむ(香道の嗅ぐ=聞く)香道のもので、
この文様を使用する遊びを、「源氏香遊び」と言います。
これは五種の香を順に焚いて、その五種の香りを聞き分ける遊びで
最初に紙に五本の縦線を記し、聞き分けた香が同じものなら
横線で結ぶという遊びだそうです。
私はまだ未体験なのですが、聞いているだけでも難しそうです…。
香道も古の女性のたしなみの一つだったという事を聞くと
五感全てを、常にいい状態にしておかなければならないのかもしれませんね。
そして、その感性や知性が文様としての源氏香を生み、
線の集まりに見えるものに雅やかな雰囲気を与えたのかもしれません。
けれど…
この香道ほど複雑なものでなくても
現代にはもっと手軽に香りを愉しむ方法があります。
お香やエッセンシャルオイルなどのアロマテラピーです。
ボディフレグランスのお店や、輸入雑貨店にはとてもたくさんの「香り」が揃い、
私たちを癒し、愉しませてくれます。
その中でも自分のお気に入りの系統の香りを見つけ、
香りを組み合わせてみるのは、ある意味では現代的な香道の一つかもしれませんね。
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和装小物 宗流
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by sou-ryu_mame
| 2009-01-09 22:06
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