きもの検定 全国の染織品 北信越地方(富山・石川・福井)
こんばんは。
毎日暑い日が続きますが、みなさん夏バテは大丈夫でしょうか?
夏はお陽さまの下で思い切り汗を流すのもいいのですが、
こう殺人的な暑さではクーラーの効いた部屋から
外に出たくなくなる宗流です^^;
さて。
少し間があいてしまいましたが、今回は前回お伝えしました
きもの検定 全国の染織品 北信越地方(新潟・長野)に続き
富山、石川、福井の染織品のご紹介です。
どうぞよろしくお付き合い下さいね^^
10:富山県 城端駒絽(じょうはな駒絽)
富山県南砺市城端地方では、元禄時代頃から絹織物が盛ん
だったのですが、明治30年代頃、新潟県五泉市より技術者を招き
羽二重と絽の生産がされるようになりました。
城端地方では絽や紗の他、縮緬などの多様な絹織物が産出されており、
かつては絽と紗で全国産出量の約三割を生産していたといわれています。
11:石川県 加賀友禅(かがゆうぜん)
牛首紬(うしくびつむぎ)
能登上布(のとじょうふ)
加賀友禅は石川県金沢市を中心に染められている手描き友禅で、
京友禅と同じく防染糊を使用する方法が取られているものの、
華やかさが身上の京友禅に対し、加賀友禅は加賀五彩と呼ばれる
臙脂(えんじ)・藍・黄土・緑・紫(または黒)を基調にし、
北陸の自然を題材に金箔や刺繍などを施さない渋さと侘びが特徴です。
またその緻密で写実的な絵風には、木の葉に虫食いのあとを描いた
「わくらば」や花や葉の色を先に行くほど濃く染めた「先ぼかし」
など加賀友禅特有の技法が見られます。
牛首紬は石川県白山山麓、白峰山牛首地方で古くから織られていた
先染めの絹織物です。この牛首紬の最大の特徴としては、その強度が
挙げられ、生地に釘を引っかけても破れるどころか、生地を引っ張ると
その釘が抜けるほど丈夫な事から「釘抜き紬」との別名があるほどです。
この織物は、二頭の蚕が一つの繭を作る「玉繭」を煮て、座繰りから
直接引いた糸で織られています。また織上がった生地は縞や格子などの
落ち着いた柄が多く見られ、その艶やかな風合いも魅力の一つです。
能登上布は石川県鹿島郡中能登町を中心に古くから織られている麻織物です。
この上布はラミー(苧麻)を原料に織られており、色柄遣いも控え目ながら
夏用の高級着尺として知られています。この能登上布の模様の多くは、
「蚊絣」と呼ばれる細かな十字模様を基調に織られており、絣糸つくりの技法は
約1200本もの糸を並べ、そこに染料を染み込ませた櫛形の板を押しつけて
絣糸を染める「櫛押し捺染」などが使用されています。また昭和三十年代には
県の無形文化財に指定されました。
12:福井県 福井羽二重(ふくいはぶたえ)
春江縮緬(はるえちりめん)
福井羽二重は天然の布海苔(ふのり)で糊付けした経糸に、水で湿らせた
緯糸を強く打ち込んでいく「ぬれよこ」という技法で織られており、
その撚りのない平織の生地は、腰がある上に柔らかな風合いが特徴で
着物の裏地・八掛などに多く使われています。
春江縮緬は福井県坂井市春江町で生産される縮緬織物です。
福井県は古くから織物の盛んな地域でしたが、現在は絹織物に限らず
化学繊維などの織物でも日本有数の県として知られています。
(↑ スミマセン^^; 随分いろいろ調べたのですが、
春江縮緬の詳しい事は不明でした。勉強不足ですね~!)
宗流
by sou-ryu_mame
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