きもの検定 織物のいろいろ2 (帯編)
こんばんは。
今回は織物のいろいろ(帯編)の第二回目です。
どうぞよろしくお付き合い下さいね^^
…しかし、帯編と題してお送りしておりますが、
きもの編があるかどうかは謎です。時間があるかしら^^;
とりあえず今回もまいりましょう~!
金崋山織(きんかざんおり)
金崋山織は地を繻子のビロード織にし、紋織りを組み合わせたものです。
緯糸の代わりに細い金属の棒などを織り込んで行き、経糸を浮かせてループ状に織り
それで柄を織り出していきます。製織後に一本ずつ抜き去るとできる「輪」を特徴とし、
重厚な雰囲気を持つ織物です。
風通(ふうつう)
風通は中国から伝わった二重織物の一種で、織り上がった生地の裏表の色が反転して
あらわれるのが特徴です。これは経糸に二色、緯糸に二色の糸を用いて平織にし、
一部を表裏を交換するように織る事で、その効果が得られます。
金欄(きんらん)
名物裂の一つとしてよく知られている金欄は、中国に起源をもつ織物で、
日本では室町・安土桃山時代に茶人たちに珍重されました。
この金欄は繻子地に箔糸や金糸の緯糸を用いて模様を織り出した
豪華な織物で、帯だけでなく、能衣装や神具・仏具、袈裟などにも使われます。
緞子(どんす)
緞子は金襴などと同じ時期に中国から舶来し、繻子地に金糸銀糸で模様を織り出した
もので、五枚繻子の表裏の組織をそれぞれ経糸で繻子地、緯糸で模様を織り出しており
光沢のある豪華な様子が特徴で、金欄と同じく名物裂として知られているほか、
表装具や茶入れ仕覆などに使われています。
二陪織物(ふたえおりもの)
二重織物ともいわれ、平安時代の唐衣や表着などに使われた織物です。
この織物は全面に亀甲や唐草などの連続紋を織り出して地紋とし、その上に
「上紋(うわもん)」という丸文や花鳥文などを地とは別の色糸で間隔を開けて
織り出したものです。
また地紋がなく、絵緯による紋だけをあらわしたものを鎌倉時代以降は唐織物と
呼んでおり、これが能装束の唐織につながっていったといわれています。
紹巴(しょうは)
千利休の高弟だった連歌師の里村紹巴が愛玩した名物裂金襴の一つです。
緯糸が経糸を包み覆うような織り方が特徴で、緯糸によってのみ表面の紋様を
あらわしています。
経緯糸ともに強撚糸を用いるため、比較的しわができにくく、柔らかな風合いで
細かい横の杉綾状、または山形状の地紋も特徴の一つです。
花織(はなおり)
花織は沖縄県で織られている生糸・綿糸を使った平織の織物で、模様を一見すると刺繍の
ようにも見えるのが特徴です。経糸・緯糸を浮かせて模様を織り出し、経糸を浮かせたものを
経浮き花織、緯糸を浮かせたものを緯浮き花織、表裏で両方の糸を浮かせたものを
両面浮き花織、別糸を使って模様を織り出す縫取り花織などがあります。
…やはり宗流、織物は苦手です^^;
と、いうのもなかなか色んな種類を目にする機会がないのと、
頭の中で糸の組織図を組み立てるのがとても難しいからなんですね。
色んな本で織物の写真を目にしても、手触りや細かな組織を体験しないと
それがどんなものか分かりにくいものです。
きっと、この記事をご覧頂いている方々には、なおの事だと思います。
分かりにくい説明になってしまいました、ゴメンナサイ!!
宗流
by sou-ryu_mame
| 2010-09-23 23:12
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